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現代文の品詞について理解しよう②
2025年11月08日

前回(現代文の品詞について理解しよう①)は「名詞」「動詞」「形容詞」「形容動詞」についてお話しました。今回は「副詞」「助詞」「助動詞」について少し解説していきます。前回同様、品詞はどうしても分かりづらい、という印象があると思います。
しかしこの小さな言葉たちは実は文章の意味をはっきりさせたり、気持ちや場面の様子を伝えるために働くとても重要な要素となっています。それでは短い例文を交えながらゆっくり見ていきましょう。
《副詞》
副詞は「動きや様子」「気持ちを詳しく教えてくれる言葉」です。主に(動詞、形容詞、形容動詞)を修飾します。
(例) ゆっくり歩く
この文では「ゆっくり」が副詞です。どんなふうに歩くのか、ということを表しています。
(例) とてもかわいい、まったく分からない
この2つでは「とても」と「まったく」が副詞となります。どちらも程度を強める意味であり、動詞や形容詞にどのくらい、どんなふうに、といったことを文に添えてくれます。このように副詞が少し入るだけで、文の雰囲気や気持ちがより伝わります。
《助詞》
助詞は「言葉と言葉をつなぐ役割」を持っています。単独では意味を持たないので付属語とも呼ばれます。「誰が何をした」「誰と(何と)どういう関係なのか」をはっきりさせます。
(例) 私は学校へ行く
この文では「は」と「へ」が助詞です。この部分の助詞を変えてみると、「私だけ学校へ行く」「私も学校へ行く」といった最初の文とかなり意味合いの違った文となるのが分かります。
(例) 彼は母に花をあげた
この文では「は」「に」「を」が助詞です。この部分の助詞を変えてみると、「彼も母から花をもらった」のような文を作ることが出来ます。誰に何を、の部分が大きく変わりました。助詞を変えるだけで同じ単語を使っても全く違う文に変化します。日本語の正確さや豊かさを支えているのは助詞だと言えるでしょう。
《助動詞》
助動詞は「動詞や形容詞の後ろについて意味を加える言葉」です。「~ない」「~た」「~られる」「~そうだ」などの種類があります。
(例) 行かない 否定、打消し
食べた 過去
見られる 可能、受け身
例以外にも否定、推量、尊敬など、文の意味を大きく変える力を持っています。特に文章読解では書き手の気持ちやニュアンスまで理解しやすくなります。
このように副詞、助詞、助動詞は、文章の意味を支える縁の下の力持ちのような役割を果たしています。小さくて目立たない存在ですが、これらがないと文章が成り立たないことが分かります。文章を読むときは内容だけではなく、こうした言葉にも少し注目してみてください。たった一つの言葉で文章の持つ雰囲気、情景、そして気持ちが今まで以上に伝わってくるはずです。
(山梨市駅前校 Y.O先生)
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