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世界史地域史攻略法－南アメリカ史(アンデス文明)編－特別編①
2023年12月09日
Hola！
前回はアンデス文明とインカ帝国の政治体制（前回の記事はこちら）などの話をしました。
今回は特別編としてマチュ＝ピチュへの道です。先に言っておきますが、今回マチュ＝ピチュという言葉以外受験用語は出てきません！完全に趣味の世界です！！LOVEマチュ＝ピチュ！！！
マチュ＝ピチュに行きたい！と思うようになったきっかけは、『太陽の子エステバン』というアニメとの出会いでした。少年エステバンは共に難破し行方不明となった父の手がかりを見つけるため、黄金都市エル・ドラードを求めて新大陸へ向かい、そこでインカの少女シアと古代文明ムーの子孫タオと共に旅をします。また番組の最後には、アニメに関連した土地・文化・歴史などを紹介した映像が流れていました。毎週アニメと紹介映像を観るうちに南米への憧れが増したことを覚えています…見つけるぞ！エル・ドラード！！
マチュ＝ピチュの最寄りの都市はクスコです。飛行機で到着した時点で標高3600ｍ。富士山の頂上と同じ高さです。高山病も発症しやすいので到着日はゆっくり過ごして下さい。その後はバスでオリャンタイタンボへ向かい、そこで鉄道に乗り換えます。実はマチュ＝ピチュ最寄りのマチュ＝ピチュ村へは鉄道でしか行くことができません。ちなみに、クスコからは標高が徐々に低くなっていくので高山病は治っていきます。オリャンタイタンボで標高約2800ｍ…富士山七合目レベルですが。マチュ＝ピチュ村は2000ｍです。
早朝のオリャンタイタンボ
マチュ＝ピチュへの列車
ペルーレイルの紋章
他の手段としてインカトレイルツアーというインカ道を歩いて向かうこともできますが、人気のコースは標高4000ｍを越える登山をしながら4日かけてマチュ＝ピチュに向かいます。憧れはありますが…。
インカトレイルのマップ
オリャンタイタンボから列車に乗って約90分でマチュ＝ピチュ村に到着します。
マチュ＝ピチュ村はマチュ＝ピチュへ向かう最後のポイントで、ウルバンバ川沿いにあるホテルやレストラン、マーケットが立ち並ぶマチュ＝ピチュ観光のための村です。人口は約3000人。マーケットではペルーの様々なお土産が買えますが、有名観光地だけあって少し高めです。値段交渉は必須。ある店で交渉してこれ以上下げないという空気になり、それならと目の前の店でさらに交渉、それを繰り返すなかで一番安い店で買う…値段交渉テクニックの経験値が異常に上がりました。
このマチュ＝ピチュ村、実は初代村長が野内与吉さんという日本人の方で、マチュ＝ピチュ村の発展のために大変尽力されました。マチュ＝ピチュ村は野内与吉さんの出身地福島県大玉村と友好都市協定を締結しています。世界中の有名都市から友好都市協定の打診があるなか、初代村長である野内与吉さんへの恩義を感じていたマチュ＝ピチュ村は、自ら大玉村へ締結の打診、様々な交流を通して、2015年締結されました。これはマチュ＝ピチュ村にとって初めての友好都市協定でした。
ちなみに、マチュ＝ピチュ村は現地ではアグアス・カリエンテスと呼ばれています。『熱い水』という意味で、温泉があります。入浴しましたが、実際は温水プールレベルで…日本人には温泉？という感覚でしょう。マチュ＝ピチュでかいた汗を流すには良いですが、坂道を15～20分歩いている間にまた汗をかきます。水着必須の混浴です。水着はレンタルできます。
マチュ＝ピチュ村から約20～30分バスに乗ると最終目的地マチュ＝ピチュに到着します。徒歩だと約120分。
その途中、つづら折りの山道があります。それがハイラム・ビンガム・ロードです。
かつて、民族衣装を着た少年がカーブのたびに「グッバーイ！」と叫び、つづら折りの下り坂をショートカット、先回りしてまた「グッバーイ！」。この少年は「グッバイ・ボーイ」と呼ばれていましたが、現在は危険だということで「グッバイ・ボーイ」は禁止されています。
イェール大学の中南米史講師であったハイラム・ビンガムは、2人のペルー人と共に遺跡を探していました。ジャングルの中を探索していた彼らは農民と出会い、彼らから遺跡の存在を知らされました。地元の少年に案内されたビンガムはようやくこの美しい遺跡に出会いました。時は1911年7月24日、マチュ＝ピチュが世界に知られた日です。実際は地元の人々には知られた存在だったようですが、ハイラム・ビンガムは“最初の発見者”とされ、後にその功績を称え、マチュ＝ピチュに通じる道をハイラム・ビンガム・ロードと名付けられました。彼は映画「インディジョーンズ」のモデルだと言われています。
今回は以上となります。
えっ…マチュ＝ピチュの写真が出てこない？？それは次回で！
Adiós！
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