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相対性理論
2023年10月28日
みなさんは「時間」について考えた事がありますか?
今から100年前ドイツの物理学者アルベルト・アインシュタイン(1879〜1955年)が時間や空間に関する相対性理論を導き出しました。
熱いストーブの上に手をかざすと1分が1時間に感じるが、好きな子とのおしゃべりは1時間が1分に感じます。これが相対性です。
「光の速さはどこでも一定である」事をもとに時間は相対的に変化します。
これはあなたが静止していても、高速で動いていてもそこから見える光の速さは変わらないと言う事です。光速で動く乗り物から光を見ても、静止した状態で見た光の速さと同じに見えるのはつまりはあなたの時間の流れが遅くなっているのです。
この光速不変の原理(どこで測っても光の速度は変わらない)ことにより
①光速より速く進むものはない
②光速で動くものは外からは縮んで見える
③光速に近づくと時間が遅くなる
事が分かっています。
例えば、走っている電車内でボールを床に落とすとiの字に跳ね返ります。しかしこれを電車外から見るとvの字に見えます。このボールが光だとすると跳ね返るのに同じ時間がかかります。距離が違うのに時間は同じ。。つまり電車外の方が時間の流れが速いのです。
またもう一つ「重力が小さい場所では、大きい場所より速く時間が進む」と言う事です。
2020年東大の研究チームが誤差が300億年に1秒という超高精度時計「光格子時計」を使用して、東京スカイツリーの展望台と地上階の2カ所で時間を計測し、高度によって流れる時間に違いがあるか調べました。その結果展望台と地上階では1日あたり10億分の4秒の差が生まれる事が証明されました。
このように今まで当たり前だと思っていた事も熱心に勉強して調べてみると色々と違う事が分かります。
「光陰矢の如し」人生は長いようでもあっという間に過ぎてしまいます。
今若いみなさんにはピンとこないかも知れませんが大人になって後悔しないように「今この時」を大切に生きていって欲しいと切に願います。
(甲府山手通校 A.K先生)
A.K先生の前回の記事はこちら→【コロナ禍を振り返って】