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【古事記って実はおもしろい!】

2023年10月14日

《古事記とは…》

歴史を勉強していると必ず登場する「古事記」という書物。
古事記という本?があった、ということは皆さんの認識にあると思いますが、はたして古事記の内容は?古事記って何を書き残したもの?
意外と皆さん知らないのではないでしょうか。
今回はその「古事記」について少しお話したいと思います。

 

古事記とは712年に綴られた現存する日本最古の歴史書で、昔ながらの読み方をすると「ふることふみ」(ふる=いにしえの、こと=できこと、ふみ=書物)。
天地の始まりから神々の誕生、そしてその神々による日本の国造りが幅広いエピソードとともにひとつながりでまとめられています。
歴史書や神々などといわれるとどうしても堅苦しいイメージを持つかもしれませんが、実はとても読みやすく、また読む人を飽きさせない魅力がたくさん詰まっているのです。

 

《古事記で語られる神様の魅力》

古事記において語られる神様は、もちろん素晴らしい行いをするけれども、その反対に悪さもするような…極めて人間的な姿で描かれることが多いです。
「神」とよばれる存在のため、確かに人間離れしたパワーを発揮したり、サイコパスな行動をしたり…けれどどこか私たちと同じような心を持つため、物語を身近に感じ、感情移入しながら読み進めることができるお話なのです。
では古事記の印象的なエピソードをひとつ紹介しましょう。

 

「笑いは世界を救う?アマテラスの石屋戸こもり」
この話は姉であるアマテラスとその弟スサノオの兄弟喧嘩が引き起こすエピソードです。
アマテラスは豪傑で暴れん坊のスサノオの悪行に困り果て、天の石屋戸(あまのいわやと)に閉じこもってしまいます。
太陽の神ともいわれているアマテラスが石屋戸に引きこもると一気に世界は真っ暗闇になってしまいました。真っ暗な世界で途方に暮れる神々は、どうにかアマテラスを引っ張り出そうと策を練ります。
そこで思いついたのが笑いを生むことでした。
神々はアマノウズメという神様に石屋戸の外でおもしろおかしい舞を踊らせ、神々はその滑稽な姿で大笑いします。
この声を聞いたアマテラスは「世界は私と同様暗闇で、みな悲しんでいるはずなのにどうしてそんな笑い声をあげて楽しそうにしているの?」と不思議に思い、外の様子を伺いに石屋戸から出てきました。
こうして世界は再び明るくなったのです。

笑い声や楽しそうな声がすると、誰しもついつい気になってしまいますよね。
アマテラスという至極有名な神様も私たちと一緒の感性だと思うとやはり親近感が沸いてきます。

 

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いかがだったでしょうか。
「古事記」という書物が少しでも身近に感じられたのではないでしょうか。
「古事記」に原本はありません。712年3月のあの時、あの瞬間に「そう伝わっていた」フルコトが記され、形を帯び、それが1300年後の現代に至るまで長い長い年月を人々が紡いできた物語です。1300年のロマンに浸りながら、自由奔放な生き生きとした神々のお話をぜひ皆さんも味わってみてください。

 

前回の記事はこちら→《山月記には今の自分に必要な生きるヒントが隠されている?

 

(山梨市駅前校 Y.O先生) 

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