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「世界史地域史攻略法-アフリカ史編」

2022年08月27日

今回は16世紀頃までのアフリカ史を見ていきましょう。マニアックに感じるかもしれませんが、他地域との関連で頻出です。そこまで細かい用語は出てきませんので、肩の力を抜いて取り組んでください。

 

16世紀までのアフリカ史を見ていく中でポイントとなるのは、4つの地域・流域です。それは、(1)ナイル川流域、(2)ニジェール川流域、(3)アフリカ東海岸、(4)ザンベジ川流域です。地図で確認してみましょう。

 

 

…何度も言いますが、絵のクオリティは無視してください。クオリティ無視しても特徴は捉えられているはずですから。

 

 

〇ナイル川流域

 

〈概略〉

BC9~AD4c  クシュ王国(メロエ王国)

BC/AD1~9c アクスム王国

 

〈概説〉

⇒クシュ王国(別名:メロエ王国)は、紀元前9世紀から紀元後4世紀までナイル川上流、現在のスーダンにあった最古の黒人王国です。一時期エジプトを支配したこともあります。製鉄技術や未解読のメロエ文字もあります。

 

⇒アクスム王国は紀元前後から9世紀頃までエチオピアにあったキリスト教国です。この国のキリスト教は451年カルケドン公会議で異端とされた単性論のコプト教会であると言われています。

 

 

〇ニジェール川流域

 

〈概略〉

AD8c~11c ガーナ王国

13~15c   マリ王国

15~16c   ソンガイ王国

 

〈概説〉

⇒ガーナ王国のあった地域では、以前からサハラ砂漠を縦断してのガーナの金とサハラの岩塩の交易が盛んでした。1076~77年ムラービト朝に攻撃され衰退していきます。

 

⇒マリ王国もガーナ王国と同様、サハラの交易で繁栄を築きました。都はトンブクトゥ。多くのマドラサやモスクが残されている世界遺産です。最盛期の王であるマンサ=ムーサはイスラーム教を信仰し、メッカ巡礼もしています。またイブン=バットゥータもこの国を訪れています。

 

⇒ソンガイ王国は15~16世紀に登場したイスラーム教国で、都はガオ。トンブクトゥには黒人初の大学(サンコーレ大学)があったと言われています。モロッコのサード朝によって滅亡しました。

 

 

〇アフリカ東海岸都市

〈概説〉

⇒アフリカ東海岸は、8世紀頃からムスリム商人がダウ船を使ったインド洋交易が行われてきた地域です。この地域からは金・象牙・奴隷が輸出されていました。代表的な都市として、マリンディ・モンバサ・ザンジバル・キルワなどがあります。特にマリンディは、鄭和の分遣隊が来た場所、ヴァスコ=ダ=ガマがアラブ人の水先案内人イブン=マージドを雇ってカリカットに向かって出発したところとして、世界史としては最重要地域です。またこの地域では、バントゥー語とアラビア語彙が融合したスワヒリ語が誕生し、使われるようになり、スワヒリ文化圏となりました。

 

 

〇ザンベジ川流域

 

〈概説〉

⇒大ジンバブエは13世紀頃に成立し、巨大な石造遺跡が有名です。遺跡からは中国陶磁器やペルシアのガラス器などが出土しています。

 

⇒モノモタパ王国は15世紀頃に成立し、金を輸出するインド洋交易によって繁栄しました。

 

 

 

アフリカ史は細かめなことまで書いているので、ここの内容でほぼ足りているかと思います。まずはマーカーをしたところから暗記してください。

 

次回は…中・南アメリカ史でお会いしましょう。

 

(甲府山手通校 T.H先生)

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