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4月8日は「花まつり」の日!お釈迦様の誕生日って何をするの?

2022年04月07日

皆さんは、キリストの誕生日があるように、お釈迦様にも誕生を祝福する日があるのをご存じでしょうか。

今回は、日本でも馴染み深い、お釈迦様の誕生日についてお話していきます。

 

お釈迦様ってどんな人?

お釈迦様が誕生した年は所説あり、どれも紀元前まで遡ります。

ネパールのルンビニー(ネパールの南部にある小さな村)という場所で、釈迦族の王妃である摩耶(マーヤー)夫人の脇の下からお釈迦様は生まれました。当時のお釈迦様の名前は、ゴータマ・シッダールタ。

釈迦族の王子として、王宮で何不自由なく過ごしていました。

 

しかし、成長とともにある疑問を持つようになります。

 

「なぜ人は、老いや病気、そして最後は死という苦しみを経験しなければいけないのか」

これらの苦しみから人々を救うことはできないのかと考えたシッダールタは出家の道を歩み始めます。

 

その後、長きにわたる苦しい修行と瞑想を経て、悟りを開いたお釈迦様は、80歳で亡くなるまでの45年間、苦しみを抱える人々に教えを説き続けたそうです。

 

(参考:東洋大学「仏教の開祖、釈迦とは?その生涯と“諸行無常”の真理をわかりやすく解説【四聖を紐解く①】」)

なぜ「花まつり」と呼ぶの?

花まつりの、正式名称は「灌仏会(かんぶつえ)」といいます。

灌仏会とは、仏に灌ぐ(そそぐ)といった意味があり、これはお釈迦様が誕生された際に、天から降りてきた神々が祝福の甘露の水を注いだ、という経典の説示に由来しています。

 

灌仏会の歴史は古く、日本で行事が始まったとされるのは平安時代。

ルンビニーの花園でお釈迦様が誕生したことが「花まつり」と呼ばれる由来だとされています。

 

花まつりでは具体的に何をするの?

 

花まつりは、お釈迦様の誕生日に合わせて、4月8日に開催されるのが一般的ですが、なかには旧暦の4月8日に開催する場所もあれば、一月遅れの5月8日に行う場所もあります。

具体的に花まつりはどんなことをするのでしょうか。

花御堂(はなみどう)に誕生仏を安置する

花御堂とは、仏像を安置した小さなお堂に、香り豊かなさまざまな花を飾ったものを指します。当日は、各地のお寺でこの花御堂が飾られています。

 

注目すべきは、色鮮やかな花御堂に飾られるお釈迦様の姿。

普段皆さんがイメージされる座禅の姿とは異なり、花まつりの誕生仏は右手を天に、左手で地面を指し起立した姿となっています。これはお釈迦様が誕生した際にしていた姿で、生まれ落ちてすぐ7歩歩いたのち、右手で空を、左手で大地を指し「天上天下唯我独尊」と言葉を発したといわれています。

 

花まつりに参拝された際は、ぜひ誕生仏の姿もチェックしてみてくださいね。

誕生仏に「甘茶(あまちゃ)」をかける

花まつりに参拝した際には、花御堂の誕生仏に「甘茶(あまちゃ)」をかける様子が見られると思います。

甘茶とは、ヤマアジサイの変種である「アマチャ」という植物の若葉を煎じた飲み物です。お釈迦様が誕生した際に、誕生を祝福するため天から甘露を注いだことが由来とされています。

 

甘茶には漢方薬としても用いられており、現在でも民間療法として使われていて、その名のとおり、砂糖とはまた違う自然の甘さが特徴です。

場所によっては、実際に甘茶を飲食できるところもありますので、機会があればぜひ一度飲んでみてはいかがでしょうか。

稚児行列(ちごぎょうれつ)

一部のお寺では花まつりの際に、平安装束を着た子どもたちが花御堂に白い象をかたどった像を乗せて周辺を練り歩く「稚児行列(ちごぎょうれつ)」というものがあります。

 

なぜ花御堂に乗せるのはお釈迦様ではなく、白い像なのかといいますと、お釈迦様の母親である摩耶夫人は、ある日「6本の牙を備えた白い像が脇からお腹にかけてはいってくる」という夢をみます。

後に、夫人が懐妊したことを知った人々は、神聖な生き物の象がお釈迦様を運んできたのではないかとし、今でも祝福の意味を込めて、けがれのない白い像が用いられるようになりました。

仏教の国「日本」で花まつりが浸透していないのはなぜ?

クリスマスやハロウィンのように、現在では海外の行事が日本でも主流となってきました。しかし、「花まつり」と聞いてもあまりピンと来ない方が多いのではないでしょうか。

仏教の国であるはずの日本で、なぜ「花まつり」は浸透していないのでしょう。

 

その理由としては、花まつりが「仏教の行事である」ということが大きな要因のひとつ。

日本において仏教は、厳格なイメージが強く、クリスマスのように経済的アピールがしづらい傾向にあります。

 

認知度が上がるということは経済的効果も高いということ。仏教でお金を稼ぐということがあまり容認されていない日本では、なかなか花まつりを全面にアピールすることは難しいのかもしれませんね…。

 

しかし、本来イエス・キリストの生誕日も教会にて礼拝する日です。歴史の流れとともに、いつしかキリストの生誕日はケーキやプレゼント交換など楽しいイベントのひとつとなっていますよね。

 

もしかしたら、いつの日か花まつりもクリスマスと同様に人々が盛り上がれるイベントのひとつになる日が来るかもしれませんよ。

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