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知れば朝ドラがもっと楽しめる!沖縄の歴史や神話を見てみよう 

2022年03月21日

今年は沖縄が本土復帰してから50年を迎える節目の年です。それを記念して、2022年4月11日から放送開始される連続テレビ小説「ちむどんどん」では沖縄に生まれ育ったヒロインと兄妹たち家族を描きます。

 

ヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)は四兄妹の次女。沖縄の本土復帰とともに上京し、西洋料理のシェフを目指し修業をしながら青春を送ります。

遠く離れても家族と絆をつなぎ、大人への階段をのぼる中で故郷の料理を見直し、やがては東京で沖縄料理の店を開くため奮闘する日々。

沖縄四兄妹の50年の歩みを見つめ、笑って泣ける、家族とふるさとの物語です。

 

今回は「ちむどんどん」放送開始前に知っておけばドラマがもっと楽しめる!奥深い沖縄の歴史についてご紹介します。

 

本土復帰って何?

 

日本で唯一、地上戦が繰り広げられた沖縄は、第二次世界大戦の激戦地となり多くの犠牲者を出しました。

それは、約3か月にわたって民間人も容赦なく巻き添えにするような激しいもので、銃弾や砲弾が雨のように降り注いだことから「鉄の暴風」と呼ばれるほどでした。

 

特に沖縄戦で多くの方に知られているのが「ひめゆり学徒隊」ではないでしょうか。

「ひめゆり」とは、沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の愛称でしたが、ここで学ぶ女学生たちは沖縄陸軍病院に動員され、負傷した兵士の看護などにあたりました。最終的には教師・学徒240人のうち136人が亡くなり、彼女たちの鎮魂の慰霊碑「ひめゆりの塔」が建てられました。

 

1945年に日本が降伏し、沖縄はアメリカの軍政下に置かれました。「本土復帰」とは沖縄県が日本の国土として日本政府に返還されることを指します。沖縄県の本土復帰が叶ったのは、敗戦から27年後の1972年のことでした。

しかし、現在も沖縄には日本全体の約75%の米軍専用施設があり、さまざまな問題が残されています。

 

沖縄には沖縄平和祈念資料館や平和の礎など、いくつもの平和を祈念する場や、戦争の爪あとが残る数々の施設があります。沖縄を訪れる際には観光地だけでなく、これらの場所にも足を運んで戦争の悲惨さ、愚かさを知り、二度と繰り返してはならないという思いを新たにしたいですね。

 

沖縄は独立した国だった!

 

沖縄は昔、「琉球王国(りゅうきゅうおうこく)」という一つの国だったのを知っていますか?

日本の室町時代にあたる1429年に誕生し、1879年まで。なんと450年もの間存在していました。江戸時代が265年間なので、それよりもかなり長い間続いた国です。

 

琉球は当時、東アジアや東南アジア、朝鮮、日本にいたる周辺諸国と積極的に交易をおこない発展していきました。しかし1609年に薩摩藩(現在の鹿児島県)の武力侵攻により征服され、琉球王国としての幕を下ろしました。

 

パワースポットがいっぱい!神が降り立った島々

 

ここで、琉球の歴史をさらにさかのぼってみましょう。

 

琉球のはじまりの神話には諸説ありますが、最も有名な伝説は、アマミキヨという神が、ニライカナイ(神の世界)から降り立ち国づくりを始めたというものです。アマミキヨは島々をつくり、一組の男女を住まわせ、二人の間からは三男二女が生まれました。

 

その舞台とされているのが県南部に位置する久高島(くだかじま)。アマミキヨは七御嶽(ななうたき)を作ったとされています。御嶽(うたき)とは神が訪れる、あるいは先祖神を祀る場所のことです。島の中央の西側にその一つであるクボー御嶽があり、久高島第一の聖域といわれています。

 

久高島の中ほどにあるイシキ浜には、五穀が入った壷が流れてきて、それから久高島、沖縄本島へと穀物が広まったとされる伝説があります。この浜は、今もニライカナイに面する聖地となっており、祈りを捧げる祭祀の場となっています。

 

久高島以外にも、神が降臨したと言われる場所があります。浜比嘉島(はまひがしま)は、ニライカナイから、アマミキヨとシネリキヨという男女神が降りてきたと伝わる「神の住む島」です。アマミキヨとシネリキヨは、古事記のイザナギとイザナミにあたるといわれます。二神は子を授かって洞窟に暮らしました。その子孫が人間として繁栄したといわれています。洞窟はシルミチュー霊場として祀られていますが、神話にあやかり、子宝を望む参拝客が訪れています。

 

こうして神々が降り立った島々は、その後アジア諸国との交易で様々な文化を吸収し、琉球王国として独自の発展を遂げていきます。いまでは観光や米軍基地のイメージが強い沖縄ですが、このような歴史もあったのです。

 

沖縄の奥深い歴史に思いを馳せつつ「ちむどんどん」を見れば、何も知らないで見るのとはまた違った目線でドラマを楽しめると思います。

 

連続テレビ小説「ちむどんどん」公式ホームページ

https://www.nhk.or.jp/chimudondon/

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