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大学入試に導入!2022年度から始まる【プログラミング教育】とは?

2022年03月19日

小学校では2020年度から、中学校では2021年度からすでに始まっていますが、高校では2022年度から、公立・私立関係なくどの学校でも「プログラミング教育」が必修化・本格化されます。

 

プログラミング教育の必修化とは、学習指導要領にプログラミング教育の内容が必修として追加されることです。必修なので希望する人のみが受講する選択科目などではなく、誰もが学ぶものとなります。

 

大学入試においても、2025年の大学入学共通テストから、高校の必履修科目「情報Ⅰ」の内容が「情報」という試験科目として導入されることが決まりました。

 

プログラミング教育をすでに開始している学校もあるのでご存じの保護者の方も多いと思いますが、お子さんに「なんでプログラミングの勉強をしないといけないの?」「将来なんの役に立つの?」などと質問されたときに困らないように、今回はプログラミング教育の具体的な内容や将来どのように役立つかをご紹介します。

 

プログラミングって何?

 

そもそも「プログラム」とは何のことでしょうか?

プログラムとは、コンピューターにしてもらう作業を順番に書き出したものです。そしてプログラミングとは、そのプログラムを作る作業です。

 

駅の改札機やスマートフォン、アプリやゲーム、家電製品など、今や私たちの暮らしはコンピューターなしでは考えられないほど、生活の中にコンピューターが浸透しています。

既に日常生活に欠かすことのできないプログラミングですが、今の子供たちが大人になる頃には、さらに多くのものが機械化・自動化されていることが予想されます。そのため、働く上で必須になるだろうプログラミング能力を学ぶ教育が必修化したのです。

 

それでは、小学校から高校までの各段階で、プログラミング教育がどのように授業に組み込まれるのか見ていきましょう。

 

小学校のプログラミング教育

 

小学校におけるプログラミング教育は、「プログラミングの技術を習得する」ことではなく、「プログラミングが社会でどのように活用されているのかを知る」「論理的に物ごとを考える力を身につける」ことを重視します。

 

プログラミングは必修化されますが、新たに「プログラミング」という科目をつくることが必須ではありません。プログラミング教育は算数や理科、総合的な学習の時間の中に取り入れられることが多いでしょう。

 

ほかにも、 

・ICT(情報通信技術)の基本操作方法

・情報活用能力

・情報モラルやインターネットリテラシー

・論理的思考力の向上(プログラミング思考)

なども学習します。

 

中学校のプログラミング教育

 

中学校では、小学校で得たプログラミング的思考やITに関する知識をさらに深めていくことになります。

 

小学校と同じく、プログラミングという教科が新設されるわけではありません。

プログラミング教育が必修化される前から、中学校ではパソコンを使った授業が行われていました。「技術・家庭科」の技術の中にある、情報技術という項目です。プログラミング教育もまた、「技術・家庭科」の技術の時間に行われます。

 

新学習指導要領によると、プログラミング的思考の育成だけではなく、問題を発見し課題を見つけて解決できる力といった具体的なプログラミング技術を学ぶ授業が行われるようです。

 

高校のプログラミング教育

 

小中学校とは違い、高校ではプログラミングを学ぶ教科として「情報Ⅰ」、「情報Ⅱ」が新設されます。「情報Ⅰ」は必修科目として、「情報Ⅱ」は選択科目として情報Ⅰで学習したことをさらに発展させる授業が行われます。

 

高校で学習する必修科目「情報Ⅰ」の内容は、以下の4つです。

・情報社会の問題解決

・コミュニケーションと情報デザイン

・コンピューターとプログラミング

・情報通信ネットワークとデータの活用

 

情報Ⅰでは、単に情報を知識として身につけるのでなく、情報システムなどを効率的に活用することで問題を発見し解決する力を育みます。

 

また、選択科目である「情報Ⅱ」の内容は、以下の5つです。

・情報社会の進展と情報技術

・コミュニケーションとコンテンツ

・情報とデータサイエンス

・情報システムとプログラミング

・情報と情報技術を活用した問題の発見・解決の探究

 

情報Ⅱでは、情報Ⅰで身につけた能力を元に、問題を発見し解決するためのコンテンツづくりやデータ活用を行う力を養います。

 

高校で習う情報の授業は、実社会で役に立つ実用的な力であることが求められています。どのような課題にどのような手段を使って解決していくか、受け身ではなく能動的に解決できる人材の育成を期待されています。

 

このように、小中高のすべての学校でプログラミング教育が導入されますが、目的は専門的なプログラミング技術を身につけることではなく、テクノロジーと社会の関わりを知ることや問題を見出して課題を解決できるようになることです。

 

プログラマーになるには?

 

ここまでご紹介したように、学校でのプログラミング授業はあくまでもプログラミングの専門知識を身につけることが目的ではありませんが、授業で学んだことをきっかけに、プログラミングへのさらなる興味が沸くことがあるかもしれません。

 

プログラミングの専門職であるプログラマーは幅広い業界で活躍していますが、子供たちにとって身近な仕事では、例えば、ゲームソフトやスマートフォンアプリの開発、自動車や家電に組み込まれたシステムの開発などがあります。

 

プログラマーになるためには、高校卒業後に大学の理学系や工学系学部に進学したり、コンピューター系専門学校で専門知識を学んだりすることが一般的ですが、最近では社内研修制度が充実している企業も増えているため、大学で文系学科出身の場合でも、企業に就職したあとに研修を受けてプログラマーになるケースもあるようです。

しかし、これからのIT社会で暮らすためには、どの職業に就くのかにかかわらず、プログラミング的思考や課題解決能力は必須スキルとなっていくでしょう。

子供だけでなく大人も、ゲームや本などでプログラミングに触れるように意識してみてはいかがでしょうか?

 

<おまけ>

大学入学共通テストのプログラミングに関する科目「情報」のサンプル問題が公開されています。ご興味ある方はご覧ください。

大学入試センターWebサイトより

 

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