新着情報
新着・更新情報などをご案内します
春の風物詩「桜」に関する面白い雑学【6選】
2022年03月12日
春のイベントのひとつ「お花見」。
皆さんも一度は桜を眺めながら親しい人たちとお弁当を食べたり談笑したりと楽しんだことはないでしょうか。
今回は、そんな桜に関する面白い雑学を6つご紹介します!
1、「桜(さくら)」の語源
桜の語源は明確に定められておらず、例えば、動詞の「咲く」に接続語の「ら」が付いて名詞になったという説や、花が咲き群がる様子から「咲く」という言葉に「~ら」の複数形を組み合わせた説など、さまざまな説があります。
特に、農耕の神様と台座を組み合わせた説は、農民たちが春の訪れとともに桜の咲き具合をみて、その年の豊作を占ったことからその名が付いたとされていることから、桜は古来より人々の身近にある植物だったということがわかります。
2、今のお花見の形を最初に始めたのは「豊臣秀吉」
お花見といえば、美味しい食事とお酒をたしなみつつ家族や友人と楽しく談笑する形が一般的ですが、本来この宴会の形をつくったのは、かの有名な「豊臣秀吉」だとされています。
平安時代、お花見といえば貴族たちが桜を眺めながら和歌を詠むといった優雅なものでした。
お花見の形が大きく変わったのは鎌倉時代以降。約700本の桜を京都の醍醐山に植え、約1,300人もの客を招待し、日本全国の銘酒・銘菓を振る舞い、それは盛大なお花見が行われたそうです。そのお花見宴会を立案したのが武将の豊臣秀吉でした。
以降、貴族だけのお花見が武士に、そして庶民にも馴染み深い文化となっていったそうです。
3、桜の開花予想は58本の「標本木」で決まる
春に近づくにつれ目にするのは桜の開花予想のニュース。
皆さんも蕾の状態がどうなっているか、現地のリポーターが話しているのを見たことがあるかと思います。でもふと「蕾が咲いていたら、どの木でもいいんじゃないの?」と疑問に感じたことはないでしょうか。
実は桜の開花予想は、気象庁により定められた標本木の状態によって開花日が決定しているのです!
標本木は全部で58本、北は北海道から南は沖縄までさまざまな品種の桜が指定されています。
(ウェザーニュース『開花を宣言する「標本木」は全国に58本』)
4、桜の葉には「毒」があるって本当!?
桜の葉には「クマリン」という毒性の成分が含まれているのをご存じでしょうか。毒といっても少量であれば人体に問題はなく、葉で包まれた桜餅があるように、このクマリンという成分には殺菌効果があるのです。
なぜ桜の葉には毒の成分が含まれているのでしょうか。
それは葉が落ちることで、周囲に植物が生えないようにするためなんだそうです。
周囲に植物が生えないことによって効率的に土からの養分を得るためだったんですね!
5、街中の桜からサクランボが実らない理由
甘くておいしいサクランボ(通称:桜ん坊)、皆さんも一度は食べたことありますよね。
サクランボは桜からなる実のことを指すのですが、実際に街中で桜の木からサクランボが実っているのを見たことがない方がほとんどかと思います。
ご家庭でもよく食されるサクランボは「セイヨウミザクラ」という桜の木から実ります。
一方、国内でよく目にするソメイヨシノは接木によって繁殖した、いわば“クローンの木”。
桜の特性として、同じ遺伝子同士だと受粉できないことから、同じ品種が植樹されている場所ではなかなか実をみのらすことができないのだそうです。
6、ソメイヨシノが絶滅の危機!日本から桜が消えてしまう!?
桜の品種は世界各国にあり、海外におよそ100種、日本国内においては10種しかありません。そのなかでもっとも有名なのが「染井吉野(ソメイヨシノ)」という品種で、実は日本国内にある桜の約8割がこのソメイヨシノとされています。この桜は品種改良によって600種類以上あるとされており、街頭や川沿いなど、街中でよく見かける桜はこのソメイヨシノの“クローン”たちなのです。
ソメイヨシノの寿命は約60年。
第二次世界大戦からの復興を祈願して1940〜1960年代に全国各地に植えられました。
近年では、その寿命を迎える数百万のソメイヨシノがいっせいに枯れてしまうのではと噂されています。
ですが、本来寿命を迎えたはずのソメイヨシノは、現在でも樹木医の献身的なメンテナンスによって、その寿命は伸び続けているのだそうです。
長年、多くの人々を魅了するソメイヨシノの木。人工的につくられたクローンゆえに、人の手無しでは生きていけない植物なのですね。
いかがでしょうか!
見るだけではなく、その歴史や変わった特性などを知ることで、より桜の魅力を感じていただけたのではないかと思います。
ぜひお花見の際には、家族や親しい友人などに桜の魅力を伝えてみてくださいね。