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2月11日は建国記念の日!古事記にみる【日本の由来と成り立ち】

2022年02月10日

2月11日は何の日か知っていますか?この日は日本の「建国記念の日」です。

海外の「建国記念日」は国の独立や革命、統一などが成立した日として盛大にお祝いすることが多いですが、日本の「建国記念の日」はこれといった祝賀行事は行われていません。それでは日本の「建国記念の日」は、いったいどのような意味合いの日なのでしょうか?今回はその由来と日本の成り立ちをご紹介します。

 

「建国記念の日」って何?

 

そもそも、「建国記念日」ではなく「建国記念の日」とされたのにも理由があります。

日本では実際の建国日が明確ではないため、神話をもとに、建国を祝う日として2月11日が「建国記念の日」として定められました。建国記念の日が制定されたのは、昭和41年(1966年)。「建国をしのび、国を愛する心を養う」というのがその趣旨です。

世界の国々のように、独立戦争や革命によって勝ちとった歴史的事実としての「建国を共に祝う」のではなく、「日本という国があることに感謝する日」です。ではなぜ2月11日が建国記念の日なのか、詳しくご紹介します。

 

2月11日は、「古事記」(712年)や「日本書紀」(720年)で、神話上の人物ともされる神武天皇(じんむてんのう)が初代天皇として即位した日です。旧暦の紀元前660年1月1日と日本書紀に記載があり、その即位月日を明治に入り新暦に換算した日付となります。

 

先ほども少し触れましたが、海外の建国記念日は、植民地支配からの独立や革命による新しい国家の誕生といった、主に近代国家が成立した日に定めている国が多いです。アメリカは、独立宣言が交付された1776年7月4日、フランスでは革命の発端となったバスチーユ監獄襲撃の日である1789年7月14日、ドイツは1990年10月3日の東西ドイツ統一の日、中国は天安門で新国家の成立が宣言された1949年10月1日にちなんだ日付が、それぞれの国の建国記念日となっています。

 

そのなかにあって、日本の建国記念の日は遡ること紀元前660年、いまから2682年前です。今の皇室が神武天皇から続いているとすると、皇室の歴史も2682年ということになります。では次に、この途方もなく長い歴史を持つ皇室について見てみましょう。

 

天皇陛下は世界で一番偉い⁉

 

日本の皇室の方々が海外に行った際、海外の王室の方々に手厚くもてなされるニュースをよく耳にしますが、世界における日本の皇室の立場はどのようなものなのでしょうか?まずは世界的地位のランクをご紹介します。

 

1 皇帝(Emperor)

2 法王(Pope)

3 国王(King)、女王(Queen)

4 大統領(President)

5 首相(Premier)

 

この中で、126代目の天皇にあたる現天皇陛下のランクは1位!世界で唯一の「皇帝」です。日本の皇室は、2000年以上続く世界最古の王朝としてギネスブックに記録されています。歴史が長い国はほかにもありますが、国名が変わらず、ひとつの国として突出した歴史を持つ国は日本以外にはありません。

 

それではここからは日本の成り立ちに話を戻して、初代天皇である神武天皇が登場する古事記と、古事記に書いてある日本の成り立ちについて見てみましょう。

 

古事記って何?

 

古事記は一般に現存する日本最古の歴史書であるとされています。上中下の3巻からなり、上巻の神話部分は天地のはじまりから、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の誕生、大国主神(おおくにぬしのかみ)の地上支配、そして地上を天照に譲渡すること(国譲り)が語られ、天照の孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の地上への降臨をへて、その曾孫の神武天皇の誕生までを描きます。中巻は初代天皇神武から応神(おうじん)天皇まで、下巻は仁徳(にんとく)天皇から女帝推古(すいこ)天皇までの系譜と人間の世の物語が語られています。この中から、国の成り立ちと神武天皇に関するエピソードを抜粋してご紹介します。

 

◆日本の成り立ちの神話「国生み」

 

天地が開かれたときに誕生した神々、神世七代(かみのよななよ)の神のうち、イザナギとイザナミはアマツカミによって国生みを命じられる。天の浮橋から海をかきまわしてできたオノゴロ島に降り立ったふたりは、はじめに淡路島、つぎに四国、隠岐島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島をつぎつぎと生み、最後に本州を生みました。これらの島々を大八島国(おおやしまくに)と呼ぶようになりました。これが日本の国土のはじまりです。

 

◆天皇の祖先は神様⁉「天孫降臨(てんそんこうりん)」

 

古事記には、神々の中で最も位の高い神様である天照大神が、地上を治めさせるために孫の瓊瓊杵尊に神宝(三種の神器)を与え、他の神々ととともに高千穂峰に降臨させたと記されており、瓊瓊杵尊のひ孫が初代天皇の神武天皇とされています。以降、瓊瓊杵尊の子孫である天皇が日本を治めることになったとしています。

 

以上、建国記念の日の由来と皇室の歴史、古事記にある日本の成り立ちをご紹介してきましたがいかがでしたか?小さな島国である日本の歴史がこんなに長くて深いものだったんですね。“古事記の内容は神話や伝説なので信憑性に欠けるでしょう!”という考え方もあるとは思いますが、日本の国土は神様がお創りになったと考え、感謝し、慈しむのも素敵な考え方だと思いませんか?

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