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2月の鬼狩り? 古典に親しむ 年中行事

2021年12月18日

早いもので12月も残り2週間!多くの生徒さんはもうすぐ始まる冬休みを楽しみにワクワクし、また受験生は年明けから始まる戦いに向けメラメラと心を燃やしていることと思います。『師走(しわす)』の語源は諸説ありますが、まさしくその文字が表しているように、一年の締めくくりに向けて各々が慌ただしくソワソワする季節となりました。終わり良ければすべて良し!という心構えで、冬休み課題や苦手克服、学習環境の整備や大掃除など成すべきことを早めに終え楽しい年末『大晦日(おおつごもり)』を過ごしたいですね。

 

さて、現代の私たち同様に平安時代の人々も大みそかの夜は大忙しでした。

追儺(ついな)という宮中行事が行われていたのです。追儺とはどんな行事でしょうか?もともとは中国の悪鬼疫病を払い除く風習が8世紀初め文武天皇のころ日本に伝わり、室町時代以降は2月に豆をまき悪鬼を追い払う節分の行事として定着しました。

 

現代にもつながるこの鬼払いの儀式、どんな内容かというと、伝わった最初のころは、鬼を払う役目の方相士(ほうそうし)と呼ばれる舎人が、黄金四ツ目の仮面をかぶり黒衣朱裳を身に着け、手には矛と盾を持ち歩き回り、その後を殿上人や小儺と呼ばれる童子がでんでん太鼓を持ち加勢するというものでした。

 

時代が進むにつれて、方相士が鬼とみなされるようになり、桃の弓と葦の矢で追いかけられ、大内裏の外まで追い払われると、そのまま都の外を練り歩く形になりました。このような背景から、古典の作品、源氏物語や蜻蛉日記、徒然草などにも登場する重要な年中行事でした。それぞれの作品から探してみるのも面白いかもしれません。

 

いつの世も邪悪なものを祓い清め、清々しい気持ちで新たなる年を健やかに迎えたいというのは人々の共通の願いかもしれないと思います。

 

清き明き心で一年の良いスタートができるよう今日からそれぞれの課題に取り組みたいですね!

 

(甲府山手通校 M.I先生)

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