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大学入学者選抜実施要項改訂による2021年度AO・推薦入試の動向

2020年03月21日

今年度も終わりが近づいてきました。

 

今年度大学入試を振り返ると、大学入試センター試験の終了、定員厳格化による大都市圏私立大学の難化など、様々なニュースがありました。また2021年度には「大学入学者選抜実施要項」改訂および「大学入学共通テスト」実施という大学入試改革があります。共通テストでの記述式問題の導入は見送られましたが、新制度導入は受験生に大きな負担になるはずです。私大の更なる難化も考えられます。「推薦・AO入試で受かりたい…そっちの方が簡単でしょ!」と考える受験生も多いと思います。しかし…

 

その考えは甘い!

 

 

 

 

推薦・AO入試が簡単だという時代は終わりました。

 

 

〇大学入試の現状

現在、大学入試の推薦・AO入試の割合は高くなっています。ご存知のように、東京大学など最難関国立大学でも推薦入試が行われています。特に、私立大学における入学者の約50%は推薦・AO入試からだと言われています。そこには大学の経営的事情・定員厳格化もありますが、「優秀な学生を早く確保したい」という大学側の思惑も絡んでいます。

 

 

〇総合型選抜・学校推薦型選抜とは?

来年度から実施要項改訂により一般入試は一般選抜、AO入試は総合型選抜、推薦入試は学校推薦型選抜へと名前の変更が行われます。また各大学入学者選抜においては、『「学力の3要素」(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)を多面的・総合的に評価する』(平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告より)とされています。

 

総合型選抜・学校推薦型選抜の出願時期も変更になります。

 

 

総合型選抜   出願時期:9月以降(現行:8月)」「合格発表時期:11月以降

学校推薦型選抜 出願時期:11月以降(現行通り)」「合格発表時期:12月以降

 

選抜方法は各大学これまでの方法を踏襲しながらも、少しずつ変えていくと思われます。

 

一般的な選抜方法としては、

 

(1)        提出書類(学業成績・部活動・地域活動など)

(2)        志望理由書

(3)        課題提出

(4)        面接・小論文

 

です。総合型選抜・学校推薦型選抜共に高校の学業成績は大切なので、普段から勉強を一生懸命頑張ることは当然です。総合型選抜では、1次試験で志望理由書・課題提出、2次試験で面接・小論文という形が一般的です。学校推薦型選抜では、書類提出後の面接・小論文が合否を分けるポイントとなりますが、最近では志望理由書を重視する傾向もあるので、注意が必要です。

 

しかし実施要項改訂でもっとも注意したいことは、学力の3要素のうち「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」という点です。これは、部活動・ボランティア活動・留学・資格取得などの課題活動を重視していく、という方針です。この影響は、調査書の書式の見直し、また本人が記載する活動報告書の積極的な活用を求められるなど、至る所に出ています。調査書の点数化を一般入試で実施している大学もあります。この対策は簡単ではありません。

 

2021年度大学入試の受験者は、夏までにボランティア活動などの課題活動を積極的に行って下さい。時間はあまりありませんが、とにかく行動することが重要です。またそれ以降の受験生も、普段からの行動、例えば、「総合的な学習の時間」等において取り組んだ課題研究等を「主体性を持って」「協働して」行っているかを、しっかりと意識して下さい。

 

 

次回は、志望理由書の書き方について話したいと思います。

 

(甲府山手通校 T.H先生)

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