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①短時間反復記憶法|中学生のためのおすすめ勉強法
2018年04月08日
これまで多くの生徒さんと接してきましたが、勉強内容が本格化する中学生になってから、「そもそも毎日どんなふうに勉強していけばいいのかわからない。」「覚えることが多すぎて、時間が足りない。」といった声が多いようです。
一方、部活や委員会活動など忙しいはずなのに、そこそこ成績がいい生徒もいます。この違いは、「頭の良い悪い」ではありません。限られた時間の中で結果を出せる人は、ちょっとした工夫で「楽」に「効率的」に勉強する習慣があるのです。
そこで、より具体的な勉強法をいくつか紹介していきますので、まずは自分が出来そうなものから挑戦してみてください。
読んだだけでは、なにも変わりません。「いいな」と思ったら、やってみてくださいね。
覚えられない悩みの解決法
中学生の勉強の悩みの1つに「覚えられない」というのがあります。実は「覚えられない」のではなく、「覚えられるようなやり方」を知らない、やっていない…だけです。
ですので、やり方を知ってそれを実行すれば、「覚えられた」になります。今回はその「やり方」を伝授いたします。
短時間反復記憶法とは?
具体例がわかりやすいので、例えば次のテストの範囲がノート20ページ分あったとします。(※ここでの「ノート」というのは、授業中に先生が板書したものを書いたもの)
これをやみくもに覚えようとすると、一気に20ページを覚えて、それから覚えているか確認をする…という感じになります。でも、これだと覚える作業をしているうちにノートの最初のほうを忘れてしまうことが多く、この時点でだいぶやる気が失せてきます。
そこで、「短時間反復記憶法」の登場です。このやり方では、一気に覚えるというのをやりません。20ページあったら、1ページ目を2~3分で覚えて、次に1分くらいで覚えたかどうか確認テストをします。時間をあえて短く設定することで、時間的負担もなく、制限時間内でやるため、集中できます。
あとは繰り返しですが、2ページ目を覚えたら2ページ目をテスト。さらに1ページ目も覚えているかテストします。以下、3ページ目を覚えて3ページ目をテスト。さらに2ページ目をテスト…という具合にやっていき、最後に通しで全ページの確認をします。
これで1ページあたり3回確認できていることになります。
ちなみに今回はノート1ページあたり2~3分としていますが、大体覚える作業は2~3分が集中しやすく、確認テストも1分くらいでやるのが最も集中しやすいからという理由なので、ノート1ページを2~3分は難しいという場合、半ページずつやるというのもOKです。
要は、自分のペースで無理のない形で取り組めれば大丈夫です。
何故この方法が効果的なのか?
この理屈の部分は知らなくても上記のやり方を実践すれば、結果はだんだん出てきます。ただ、「本当にこのやりかたで大丈夫なの?」と不安になって行動できない人もいるかも知れないので、理由についても書いておきます。
今から100年以上も前。ドイツのエビングハウスという学者がヒトの記憶のメカニズムについて実験をしました。(エビングハウスの忘却曲線)
そこでわかったことは、「脳は繰り返し入ってきた情報を必要なものと感知する」ということでした。また繰り返し入ってくる情報は、「短期間」に入ってくるのが効果的で、半分以上忘れる前に見直しすると、記憶の定着はより効率的に行われるようです。
まさに「短時間反復記憶法」は理に叶った方法と言えますね。