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“いつもの自転車”が変わる日常と新しいルール
2026年06月20日

朝の通学路を見渡すと、制服姿で自転車をこいでいる学生がたくさんいます。片道20〜30分かけて学校へ行き、放課後はそのまま塾やコンビニ、友だちの家へ。雨さえ降らなければ、毎日の移動はほとんど自転車という人も多いのではないでしょうか。そんな「当たり前の足」になっている自転車ですが、ここ数年で道路交通法が大きく変わりつつあります。
一つ目はヘルメットです。2023年4月1日の道路交通法改正で、自転車に乗るすべての人にヘルメット着用の努力義務ができました。年齢は関係なく、学生も大人も「できるだけかぶりましょう」というルールです。
警察庁などのデータでは、自転車事故で亡くなる人の多くが頭を強く打っていて、ヘルメットを着けていない場合、頭部の致命傷になる危険が高いことが示されています。
とはいえ、本音としては「目立つ」「髪型が崩れる」といった理由で、まだ着用率は高くありません。通学路でかぶっている人はクラスに数人だけ、という学校も多いと思います。それでも、スピードを出しているときに車と接触したり、雨上がりの路面でスリップしたりしたら、頭を守るものがあるかどうかで結果は大きく変わります。ダサいかどうかよりも、「もしもの一回」に備える発想が求められています。
二つ目は、スマホに関するルールです。2024年11月1日からの改正で、自転車の運転中にスマホなどを操作しながら走る「ながら運転」に新しい罰則ができました。画面を見続けたり、アプリを操作したりしながら走る行為は、交通の危険を生じさせるおそれがある違反として扱われます。「通知をちょっと見るだけ」「地図アプリを確認しただけ」のつもりでも、事故になれば言い訳にはなりません。
そして三つ目が、2026年4月1日から始まった自転車への「青切符」導入です。この日から、16歳以上の自転車運転者の一定の違反に、交通反則通告制度、いわゆる青切符が適用されるようになりました。
信号無視、一時不停止、右側通行、二人乗り、傘さし運転、夜間の無灯火、ながらスマホなどが対象となり、違反が確認されれば反則金の支払いが必要になります。
これまで「自転車なら注意されて終わり」という感覚でいた中高校生にとっては、かなり重い現実かもしれません。しかし、こうしたルールの背景には、実際に起きてきた重大事故があります。自転車は歩行者より速く走れる一方で、車ほどの守りもありません。法律上は「軽車両」、つまり車の仲間として扱われるのも当然と言えます。
自転車をこれからも通学や遊びに欠かせない「日常の足」として使い続けるためには、ヘルメット、スマホ、信号や一時停止についての意識を変えることが必要になってきました。ルールが厳しくなったから不便になる、ではなく、自分や友だちの命を守るために日常の乗り方を見直していく。その視点を、みなさん一人ひとりが持てるかどうかが問われています。
(甲府駅北口校 A.K先生)
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