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古典版SNS「随筆」でのぞく古の人々のリアル

2025年06月07日

6月に入り蒸し暑くなってきましたね。中間テストを終え、学園祭の準備や部活動に励んでいることと思います。今回は国語の教科書で必ずと言っていいほど扱われる、古典のジャンル「随筆」についてです。
皆さんは日頃、SNSで自分の思ったことや日常の出来事を発信することがありますか?実は古典にも、それに近い感覚で書かれた「随筆」というジャンルがあります。随筆の大きな特色は、筆者が自身の感じたこと、考えたこと、見聞きしたことを自由に書き記している点です。形式にとらわれず、時に個人的な感情を表したり、世の中の出来事を批評したりと、その内容は様々です。まるで当時の知識人や文化人の頭の中を直接のぞき見しているような感覚が味わえます。
日本三大随筆に、平安中期の「枕草子」、鎌倉初期の「方丈記」、鎌倉末期の「徒然草」がありますが、随筆は清少納言の「枕草子」に代表されるように、個人の感性や美意識が色濃く反映されたジャンルとして発展しました。「枕草子」では、宮廷生活のきらびやかさや、四季折々の自然の美しさが、鋭い観察眼と豊かな表現力で語られています。一方、鴨長明の書いた「方丈記」では、源平合戦など当時の争乱や天変地異などの影響もあり、不安さや、世間や人生の儚さについて述べた内容が多いです。また、兼好法師の「徒然草」でも、人生の無常観や、世の中への批判精神が簡潔で含蓄のある文章で表現されていますよ。いつの時代も、人が何かに心を動かされたり、悩まされたりすることは変わらないみたいですね。
随筆を興味をもって読むことで、時の人々の暮らしや思考、そして彼らが何を大切にしていたのかを知るためのタイムカプセルを開けることにつながるかもしれませんね。さすればおのずと教科書だけでは分からない、当時の人々の”リアル”な姿を発見できるはずです。古典版SNS「随筆」楽しみながら学んでみましょう!
(甲府駅北口校 M.I先生)
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