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源氏物語を読んでみよう

2024年06月29日

いづれの御時にか、女御・更衣あまたさぶらひ給ひけるなかに、いとやむごとなききはにはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。

 

世界最古の長編小説にして古典の最高峰と称される紫式部の源氏物語。
1000年前に書かれた物語は時代を超えて現代に生きる私たちにも多くのものを訴えかけてきます。古典の授業でも扱われる事が多いですが、数話読むだけではもったいない。光源氏と一族の生き様を壮大な構想で描いた叙事詩を是非味わってください。きっと古典が好きになり、もう古文のテストなんか怖くない!と言えるようになります。

 

人間の全ての感情が描かれていると言われる源氏物語。男女の如何ともしがたい愛、嫉妬、苦悩、後悔、諦めと真の心の内がリアルに描き出されています。
その内容は全54巻から成りますが、まずは1巻の桐壺から33巻の藤裏葉までの、主人公光源氏の誕生、多くの女性との恋、不遇な時代を経て准太上天皇になるという栄華に到達する約40年間を読んでみると良いでしょう。

 

主要な登場人物
・光源氏 桐壺帝の第二皇子。母桐壺更衣を3歳で亡くし、母を慕い続ける。才能に恵まれた美男子で多くの女性と関係を持つ。皇籍から離れるも栄達の道を歩む。

・桐壺更衣 源氏の母。桐壺帝に深く愛され、輝くばかりに美しい光源氏を産む。他の后たちの妬みによる心痛から他界。

・藤壺宮 桐壺更衣の死後、桐壺帝に愛され中宮となる。桐壺更衣に生き写しと言われ、源氏に理想の女性と慕われる。源氏に押し切られて契りを交わす。

・葵上 左大臣の娘。源氏の元服後に結婚した正妻。プライドが高く、4歳年下の源氏はなかなか親しめなかった。夕霧出産時に六条御息所の生霊にとりつかれ命を落とす。

・六条御息所 先東宮の后。源氏が忍んで通う7歳年上の高貴な女性。源氏への愛や独占欲が強く他の女性への恨みから生霊になり、葵上、夕顔をとり殺す。源氏への愛を断つために伊勢に下る。

・紫上 藤壺の姪。藤壺の面影をもち、源氏に引き取られて理想的に養育された源氏の最愛の妻。女三宮が正妻となると、誇りは崩れて苦悩するが気丈にふるまった。

・頭中将 左大臣家の長男で、源氏の妻葵上の兄。源氏の親友。源氏が失脚したときも須磨に見舞うなど源氏を支える。物語の中で権中納言、内大臣、太政大臣と呼称が変わっていく。

 

以上、主要な登場人物を挙げました。
平安時代、物語はそれまで女性の読み物だったが、源氏物語は男性貴族にも広く読まれ大人気を博しました。時の一条天皇、最上の文化人と称された藤原公任、最高権力者の藤原道長らが、続きが出るのを待っていたと言われています。

是非この源氏物語の世界を体験してみてください。

 

はつかりは恋しき人のつらなれや旅の空飛ぶ声の悲しき

(韮崎教室・小笠原教室 T.I先生)

 

 

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