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古典文法解説①~「ぬ」の識別編~
2024年01月20日
今回は「ぬ」の識別について書いていこうと思います。
はじめに
まずは「ぬ」についての確認です。助動詞の「ぬ」は二種類あります。
・打消の助動詞「ず」の連体形「ぬ」(未然形接続)
・完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」(連用形接続)
識別をするうえでのポイントは、どこが違うのかを正確に理解することです。
「ぬ」の場合、活用形と接続が異なることをしっかりおさえておきましょう。
まとめると
・「ぬ」の上につく単語が未然形なら打消、連用形なら完了
・「ぬ」の活用形が連体形なら打消、終止形なら完了
となります。(活用形と接続についての詳しい説明はまたの機会に)
具体的にみてみましょう。
①接続で判断する場合
例・宮に参りぬ。
まず「ぬ」の上につく単語に注目します。
「参る」はラ行四段活用の動詞なので、「参り」が連用形だとわかります。連用形接続の「ぬ」は完了の「ぬ」でしたね。
②活用形で判断する場合
例・腰なむ動かれぬ。
「なむ」は係助詞であり、結びは連体形になるので、この「ぬ」は連体形だとわかります。連体形の「ぬ」は打消の「ぬ」でしたね。
以上の二つが「ぬ」の識別のポイントです。
実はこのほかにも動詞や動詞の一部の「ぬ」が出てくるのですが、まずは助動詞の「ぬ」の識別をできるようにしましょう。
おわりに
古文を読むためには、どうしても文法が必要です。
文法は複雑そうにみえますが、最初から丁寧に学んでいけばきちんと理解できる単元でもあります。
この記事を読んで「もっと詳しく知りたい!」と思った皆さんも「活用形ってなんだ?接続ってなに?」と思った皆さんも、ぜひKATEKYOで一緒に学んでいきましょう。
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