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最低合格点を取っても不合格になることがある? 最低合格点はどう使うのか解説
2023年12月23日
韮崎駅前校 K.H先生
大学受験生にとって気になるもののひとつに最低合格点があります。
よく「○○大学に合格するのに必要な点数は?」と聞いて、「最低合格点を取れば大丈夫」と教えられる受験生がいるかと思います。実際には「最低合格点を取っても、不合格になることがある」という事実に注意が必要です。今回は、最低合格点だけに頼るのは危険で、最低合格点をどのように活用すべきかについて紹介します。
最低合格点とは?
そもそも最低合格点とは、その年の合格者の中で最も低い点数を指します。一般的には、この点数を達成すれば合格すると思われがちですが、すべての大学、学部、学科にあてはまるとも限らず、実際のところは複雑なのです。
〈補欠合格〉
時々、「最低合格点よりも低い点数で合格した」という話を聞きますが、これは補欠合格や繰り上げ合格の場合が多いのです。通常、最低合格点未満での正式合格はほとんどありません。
〈最低合格点が正しいとは限らない〉
最低合格点に得点調整が加えられることがあります。そのため「過去問で最低合格点を超えたから合格できるとか、安心だ」と考えるのは早計です。得点調整は科目間の公平性を保つために用いられることがありますが、いつも適用されるわけではありません。
最低合格点は年度によって大きく変動する
最低合格点は年によって変動が大きいことも珍しくありません。実際に過去に起きたケースでは、53%の合格最低得点率だった学部が翌年68%に、たった1年で10%以上最低合格得点率が上がったケースもありました。つまり、最新の過去問でギリギリ合格点を得たとしても、翌年には合格基準が上昇する可能性があります。
最低合格点に依存しすぎるのはリスク大
最低合格点は目標設定において重要な指標となりますが、それに依存し過ぎるのはリスクが伴います。つまり、「最低合格点+10%」を目指すことをお勧めします。このラインの点数を目指すことは、年度による変動が少ないこと、より高い目標を設定することで安心感を得られます。
最低合格点以上を目指して受験対策しよう
最低合格点は、単なるガイドラインに過ぎません。得点調整や年度による変動を考慮して、単に合格点を超えるだけでなく、より高い点数取得を目指すと合格に近づけます。最低合格点はあくまでも目標設定には役立てつつも、過度に依存することなく、志望校の合格を目指して対策をしていきましょう。
K.H先生の前回の記事はこちら→受験生のための賢い選択:睡眠か勉強か、合格につながる最適な選択とは?