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リボ払いの危険性
2023年01月28日
みなさんはリボ払いをご存じですか?リボ払いとはリボルビング払いのことで、クレジットカードや銀行のローンをピストルのリボルバーのように同じ料金を支払う支払方法のことをいいます。しかしこのリボ払いは金利15%と非常に高く設定されています。ただ15%と聞いてもあまり高いという実感が湧きませんよね。今回は金利15%の恐ろしさ、リボ払いの恐ろしさについて解説していきます。
リボ払いの利息には数学のような公式があります。以下がその公式です。
初回の支払い時の利息
(利用額)×(金利)×(購入日から支払日までの日数)÷365
2回目以降の支払の利息
(残額)×(金利)×(前回支払い日から今回支払日までの日数)÷365
このような式になっており、利息は残額によって変わるため少しずつ下がってくることがわかります。では実際の例を見てみましょう。
Aさんは2019年11月27日に、120万円の腕時計を金利15%のクレジットカード会社で月々50,000円のリボ払いで購入した。返済日が毎月27日のとき、Aさんは何回支払わなければならないか。また、そのときの利息の合計額と返済額の合計額を求めなさい。ただし初回の支払日は2019年12月27日とする。
初回
利息:120万×0.15×30÷365=14,795円
実際に返済する額(返済額):50,000-14,795=35,205円
よって残りの借金は
120万-35,025=1,164,795円
2回目
利息:1,164,795×0.15×31÷365=14,840円
実際の返済額:50,000-14,840=35,160円
借金:1,164,795-35,160=1,129,635円
・・・
29回目
利息:35,472×0.15×31÷365=452円
実際の返済額:50,000-452=49,548円
借金:35,472-49,548=-14,121円
よってAさんは借金をすべて返済するのに29回(2022年4月27日までで約2.4年)かかり、利息の合計は235,879円で、返済額の合計は29×50000-14,121=1,435,879円でした。
(詳しくは下記の画像参照)
【見出し5】まとめ
結局Aさんは120万円の他に利息として23万円多く支払わなければなりませんでした。今回はリボ払いのケースですが、3回以上の分割払いや住宅・車のローンでも利息は発生します。リボ払いより金利は低く設定されていますが、余計に払わなければならないのは同じです。
成人年齢が18歳に下がったため、18歳からクレジットカードを持つことができるようになりました。何でも買える非常に魅力的なものですか、リボ払いや分割払いなど思わぬ落とし穴もあります。高価なものを購入する際は今後を見据え、よく考えてから購入しましょう。
(山梨市駅前校R・G先生)