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【職業紹介シリーズ】イラストレーターってどんな仕事?
2022年08月17日
漫画やアニメなど、近年では身近な存在となった二次創作物。
皆さんのなかにも、漫画家やアニメーターに憧れを抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな夢あふれる職業のひとつ『イラストレーター』について簡単にご紹介をしていきます!
イラストレーターとは、クライアントである依頼主の要望に応じて、雑誌や書籍、ポスターなどの紙媒体への挿絵のほか、広告、商品パッケージのデザインを制作する仕事です。
【イラストレーターの仕事の流れ】
① クライアント(依頼主)からデザインの依頼
② クライアントと打ち合わせ、イメージをヒアリング
③ イメージに沿ってラフ画を制作し提出
④ 清書の作成(下書き、線画作成、着色)
⑤ 作品を納品
まずはクライアントとイメージデザインについて打ち合わせを行い、簡単な下書きとして「ラフ画」を複数候補として制作します。後日、候補のなかからクライアントに選定してもらい、デザインが決定したら清書と細かな修正作業を繰り返し、完成した作品を納品して完了となります。
一般的には、制作会社やデザイン事務所に所属し、会社員として仕事を始めるケースが多くみられますが、経験や実績を積んだ方のなかには独立してフリーのイラストレーターとして活躍されている方もいます。
どの雇用形態であっても、基本的にはクライアントのもつイメージやご要望に沿ってイラストを制作していくといった流れになります。
では次に、イラストレーターになることにどのような魅力と大変さがあるのでしょうか。
好きなことで収入を得られる
皆さんのなかにも「絵を描くのが好きだから」という理由で、イラストレーターの道を歩む人は多くいらっしゃるかと思います。
実際に好きなことを仕事にすることで、モチベーションが高まるのはもちろんのこと、数多くの案件をこなすことでスキルが上がり、より大きな仕事を任されることもあります。
また自身の納品したイラストをみて、「ありがとう」とクライアントの笑顔が見られるのもイラストレーターとしてのやりがいを感じられる瞬間といえるのではないでしょうか。
デザインがカタチとして残る仕事
近年では、企業用のマスコットキャラクターや動画配信サイトにて活動する人のイメージキャラクター制作など、業界問わず多岐に渡りイラストレーターは活躍しています。
なかには、手掛けたイラストが建造物や広告板、グッズなど、実際にカタチとなって残り続けるものもあります。丹精込めて考えたイラストがデータとしてではなく、実物となって触れられるのはイラストレーターならではの魅力ですよね。
描きたい絵だけをかくのは難しい
イラストレーターとして収入を得るためには、クライアントの理想とするデザインを描くことがもっとも重要となります。
たとえ「こっちのほうがいいな」と自身が思っていても、クライアントが違うといえば変更や修正を行わなければなりません。イラストレーターとして描きたい絵だけで活躍していくためには、それ相応の実力が求められることでしょう。
依頼を増やすためには自身を『売り込む力』が必要
より大きなプロジェクトに携わるにあたって、過去の実績が求められるケースは多くあります。未経験からイラストレーターを始める場合は、当然のことながら実績をもっていませんので小さな案件からコツコツと数をこなしていく必要があります。
ときには無償で絵を描くこともあるでしょう。
また、クライアントの目に留まるためには自身を売り込む行動力も必要です。
過去の作品をまとめたポートフォリオを作成したり、SNSを活用して自身の宣伝と自己アピールを伝えたりと、強い精神力と忍耐力も求められます。
イラストレーターは年齢や経験、前職問わずどなたでも始められる職業のひとつです。
なかには趣味のひとつとして、イラストレーターの活動を始める方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、実際にプロのイラストレーターとして活躍していくためには、絵の知識はもちろんのこと、高い画力や技術も求められていきます。
そんな絵の基礎を学ぶためには、おもに3つのルートでスキルを習得していきましょう!
- 芸術系の大学、短大に通う
- イラスト関連の専門学校に通う
- オンライン通信講座に受講する
また独学でイラストレーターを目指すよりも、専門の学校に通うことで就職先の斡旋や採用情報を密に知ることができ、卒業後もスムーズにキャリアアップを目指すことができます。
上述にもあるように、近年ではさまざまな場面で二次創作物を目にする機会が増えてきました。テレビや雑誌、広告、動画配信サイトなど、イラストレーターの需要はどんどん高まりつつあります。
それとともにイラストレーターとして活動を始める人の数も増えてきました。
そのなかでプロのイラストレーターとして活躍していくのであれば、土台となる絵の基礎をしっかりと学ぶことから始めてみてみてはいかがでしょうか。