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【職業紹介シリーズ】高校生に人気の「公務員」ってどんな仕事?

2022年05月27日

2021年ソニー生命保険のなりたい職業ランキングにて、高校生部門の女子1位と男子4位にランクインした『公務員』という仕事。

充実した福利厚生と収入面での安定性に魅力を感じる人もいれば、「誰かのためになる仕事がしたい」と憧れを抱く人も多いことでしょう。

 

今回は、そんな夢あふれる『公務員』の仕事について簡単に説明していきます!

 

公務員ってなに?

 

公務員は大きく分けて「地方公務員」と「国家公務員」の2種類があります。

 

「国家公務員」は、細かく総合職と一般職の二つに分類されており、どちらも国の運営に関わる仕事に従事しています。

例えば、財務省や厚生労働省など各省庁の職員のほか、裁判所職員や自衛官などが国家公務員となります。

 

一方で「地方公務員」は、地方公共団体に勤める公務員のことです。各都道府県の県庁、市役所職員のほか、消防官、警察官などが地方公務員にあてはまります。

 

公務員の魅力と大変さ

では次に、公務員になることの魅力について説明していきます。

 

【公務員の魅力】

◎社会に貢献できる仕事

冒頭で話したように公務員を目指す方のなかには「誰かのためになる仕事がしたい」と考える人も少なくありません。

国家公務員、地方公務員のどちらも国民のための奉仕者として社会に貢献しています。

社会的な意義を感じられるのは公務員ならではの魅力といえるのではないでしょうか。

 

◎安定した収入と福利厚生

なにより公務員として働くことの最大の魅力はその”安定性”です。

休暇制度や各施設の割引が利用できる共済組合など、公務員の福利厚生は一般企業よりも充実しています。また、収入面においても安定しており、勤続年数が長くなればなるほど給料は段階的に上がっていく傾向にあります。

 

◎ワーク・ライフ・バランスが実現しやすい

ワーク・ライフ・バランスとは、文字通り『仕事と生活のバランス』がとれた状態のことをいいます。公務員の場合、基本的にカレンダーに沿って休日が取得できます。夏季休暇や有給休暇も一般企業に比べて取得しやすく、家族との時間も十分に確保することが可能です。

 

また、公務員であるというだけで社会的な信用も高いので、多様な場面で優位に立つこともあるでしょう。

 

【公務員の大変さ】

◎異動が多い

一般企業と同様に、公務員にも異動(転勤)はあります。

配属先や分野によって異動の期間は異なりますが、特に若手の頃は異動を繰り返す傾向にあります。

 

異動の理由としては、

・別の現場に異動し、経験を積むことでキャリアアップ(出世)ができる

・仕事ができない、もしくは職場内でトラブルがあった

・疾患、家族の介護、育児などを理由に異動願いを出す

などが挙げられます。

 

キャリアアップのメリットがある一方で、異動の多さを公務員のデメリットと感じてしまう人は少なくないようです。

 

◎やりがいを感じづらい

公務員は「人のためになる仕事」であるように、褒められることもあれば、ときにはクレームを受けることもあるでしょう。待遇が良いという面で不満をもつ方もいますし、なかにはこちら側の対応に対して攻撃的な一面を見せてくる人もいるかもしれません。

人との関わりが深い仕事なだけに、こういったケースも少なからずあるということを念頭に置いておきましょう。

 

また、公務員は年功序列ゆえに年数を積まないと収入が上がりにくいという点からやりがいを感じにくい傾向にあるようです。

 

公務員になるために必要なことは?

 

公務員になるためには、公務員試験に合格しなければなりません。

 

公務員試験では、おもに筆記試験と人物(面接)試験の2区分にわかれており、目指す職種によって試験内容が異なります。

 

【地方公務員の場合】

筆記試験…教養択一(基本能力)試験、専門択一試験、教養論文試験、専門記述試験

人物試験…個別面接、集団面接、集団討論

 

とくに教養択一試験と個別面接はどの試験においても必ず実施される項目です。同じ教養択一試験でも試験によっては問題の質や難易度が異なりますので、志望先に沿った試験対策をしましょう。

 

例えば、各都市の市役所職員や消防官、警察官の場合、教養試験と論文試験のみで構成されています。

近年、市役所職員の試験では、教養試験の代わりにSPIを導入する自治体が増えてきました。また消防官・警察官に関しては、勉強に限らず基礎体力が試されるため、普段から体づくりを心がける必要があります。

 

一方で、国家公務員の場合、「総合職」「一般職」「専門職」に分類され、希望する職種によって受験先が異なります。

 

【国家公務員 総合職の場合】

採用試験

・第一次試験:基礎能力試験(多肢選択式)、専門試験(多肢選択式)

・第二次試験:専門試験(記述式)、人物試験、政策課題討議試験

・英語試験

院卒者の試験内容で、大卒の場合はこれと異なる。

各庁訪問(各府省による面接)

(参考:国家公務員CAREER GUIDE

 

国家公務員になるためには、高難易度の筆記や各中央省庁の採用面接に合格しなければなりません。地方公務員に比べて国家公務員試験は難易度が高く、目指すのであればそれ相応の準備が必要となります。

 

 

一概に公務員といっても、目指す職種によってその役割は大きく異なっているのがわかりますね。

公務員を目指したい方は、まず何を目的として公務員を目指すのか明確に決めることが大切です。今の世の中を変えたいと考える人がいれば、地域の人々の健康や安全を支える仕事がしたいと考える人もいることでしょう。

 

公務員になるためには、志望先に向けて効率的な試験対策をしていくことが大切です!

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