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【職業紹介シリーズ】コロナ渦で需要増加!「看護師」ってどんな仕事?
2022年05月11日
看護師とは、看護を通じてさまざまな健康に問題を抱える人々の療養生活を支える専門職のことです。看護師といっても、内科、外科、産婦人科などの病棟勤務に限らず、介護施設、保育園など幅広く活躍しています。
また2021年ソニー生命保険のなりたい職業ランキングでは、女子高生のなりたい職業1位を獲得するほど人気の職業となりました。
今回は、そんな看護師の仕事についてお話していきます。
看護師はおもに、患者さんの症状に合わせたケアを行います。
申し送り、点滴の準備、バイタルチェック、排泄・入浴・食事などの介助のほか、検査や手術を控える患者さんへの送り出しとお迎え、夜勤の際には巡回とナースコールの対応をします。
看護師は、2交代制と3交代制のシフトを組み、交代で患者さんへのケアを行います。
※2交代制とは…日勤と夜勤といったように24時間を2つのシフトで交代しながら勤務すること(3交代制であれば24時間を3つに区切る)
では次に、看護師になることの魅力について説明していきます。おもに施設によって異なるのですが、例えば病棟勤務の看護師の場合、このようなメリット・デメリットがあります。
病棟勤務の場合、病院の規模が大きくなるほど、患者さんの出入りが激しい傾向にあります。
出入りが激しいということは、それだけ退院していく患者さんも多いということ。看護師の献身的なケアにより、回復していく過程を多く見守れるので、その分モチベーションも上がりますし、やりがいを強く感じることができます。
病院の規模によっては軽傷の方から重症の患者さんまで幅広い症例を直接見ることができます。また最新の医療器具を備えていることから、スキルアップを目指したい方には病棟勤務がおすすめです。
教育制度が充実した病院であれば、研修や講習会など勉強会を多く設けている施設もあります。
ほかにも、後々専門看護師や認定看護師などキャリアアップを目指す際には、病棟勤務の経歴が必要となります。
病院によっては休日を確保しやすかったり、院内に保育園を併設している場所があったりと、福利厚生が充実しているところは比較的多くあります。
また病棟看護師は、看護師のなかでも高い給料を得られるのが魅力のひとつ。夜勤がある分、それだけ夜勤手当を得られます。
夜勤に抵抗のない方や収入を上げたい方で、病棟勤務を選ぶケースは少なくありません。
患者さんの数が多いということは、それだけ忙しいということです。
慣れないうちは日勤と夜勤を繰り返す日々に、生活リズムを崩してしまい、心身の負担を感じやすくなってしまいます。
全体的に多忙を極める看護師のお仕事ですが、配属先によってその忙しさは異なります。
例えば、ICUや救命部門は緊急的な治療が必要となる患者さんが多く運ばれ、24時間油断できない状況が続きます。とっさの判断で臨機応変に対応しなければならないこともあるでしょう。
やりがいを強く感じられる反面、状況によっては体力的にも精神的にも疲れてしまう…なんてこともあります。
「看護師って大変そう…」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、近年では国の取り決めにより看護師の待遇を良くしようといった動きも多くみられるようになりました。
そんな魅力溢れる看護師ですが、具体的にどうしたらなれるのでしょうか。
次は看護師になるための必要なステップについてお話します。
まずなにより看護師になるためには「看護師免許」が必要です。
おもに以下のルートで資格取得を目指していきましょう。
◎高校を卒業後、看護大学・看護短期大学・看護専門学校で4年または3年の専門課程を修了する
◎中学卒業後、看護師養成課程のある高校で専門課程を修了する
◎すでに准看護師を取得した方は、3年の実務経験と看護師専門学校で2年の専門課程を修了する
最も一般的なルートは高校を卒業し、看護大学・看護短期大学・看護専門学校を目指す方法です。大学であれば4年、短大や専門学校であれば3年在学し、専門課程を修了することで国家試験を受けることができます。
看護師の国家試験は年に一度、毎年2月に行われます。
必修問題(50問)、一般問題(130問)、状況設定問題(60問)の計240問が出題されます。
この中でもっとも重要となるのが「必修問題」。必修問題の合格基準は80%以上と決まっており、これを超えていないとほかの問題でどれだけ高得点を取っていたとしても不合格となってしまうのです。
厚生労働省が発表する過去5年間の受験者と合格率の推移をみたところ、看護師の国家資格の合格率は平均で89.6%といった結果となりました。
看護学校に通うと、授業、課題やレポートの提出、実習など、実践で必要となる専門知識をすべて学べるので、合格率も比較的高い傾向にありますね。
(参考:厚生労働省 国家試験合格発表)
人々のすこやかな健康をサポートする看護師の仕事。
昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、看護師含め医療従事者の需要は高まりつつあります。万年人手不足のイメージが強い看護師ですが、人々の生活において必要不可欠な存在であり、医療体制の見直しとともに今後は看護師に対する待遇も良くなるのではと予想されています。
ぜひ、興味のある方は看護師を目指してみてはいかがでしょうか。