2020年から小学校での英語教育が必修化しており、いよいよ全国民が英語を話せて当たり前の世の中になるのでしょうか。ここ数年、大手企業を中心に増えているダイバーシティ採用により、企業が海外から優秀な人材を雇用する動きは益々広がりそうです。

そのような状況では、英語の習得だけでは採用に有利になるスキルとは言えなくなるかもしれません。

 

今回は仕事で活躍の幅を広げたり、人生をさらに楽しんだりするために役立つ、英語以外のおすすめ言語をご紹介します。

 

世界で通用する言語はどれ？

 

では、どの言語を選べばよいのか？ここでは母語として話す人数（話者数）が多い言語を見てみましょう。世界でその言語を話す人数が多いということは、その言語を習得することで話しができるようになる人数が多いということです。

 

言語の母語話者数ランキングTOP10はこちらです！

 

1位 中国語（885）

2位 英語（400）

3位 スペイン語（332）

4位 ヒンディー語（236）

5位 アラビア語（200）

6位 ポルトガル語（175）

7位 ロシア語（170）

8位 ベンガル語（168）

9位 日本語（125）

10位 ドイツ語（100）

単位：100万人

 

参照：文部科学省HP「世界の母語人口」より

 

日本語は9位にランクインしていますね！

次に、特におすすめの3つの言語をご紹介します。

 

【中国語】世界一の話者数！アジアのビジネスで役立つ

 

中国語は世界一話者の多い言語です。第二言語として中国語を話す人の人数も合わせると、世界で10億人以上が中国語話者となります。

中国語は中国全土にとどまらず、近年の中国・アジア諸国の経済成長によりその重要性を増しているので、ビジネスの場面でも役立つでしょう。

 

ちなみに中国にはほぼ外国語のように異なる方言が数多くあり、一般に私たちが中国語というとき、それは中国全土で共通語として話されている普通語（標準語）を指します。

 

中国語の漢字も二種類あり、中国本土やシンガポールでは簡体字（かんたいじ）が、台湾や香港・マカオでは繁体字（はんたいじ）が使われています。基本的には簡体字を学べばOKですが、自分のニーズに合わせて、勉強する文字を選びましょう。

 

≪勉強のポイント≫

・漢字を使用している日本人にとって勉強しやすい言語。

・文法は比較的簡単だが発音が難しい。

・地域によってまるで別言語のような多様な方言。

 

外国語を勉強する時に重要になるのがリスニングです。勉強を楽しく続けられるように、

勉強する言語のドラマや映画の視聴がおすすめです。筆者が個人的に選んだ各言語のおすすめドラマをご紹介します。

 

【楽しくリスニング！おすすめ中国ドラマ】

＜如懿伝（にょいでん）〜紫禁城に散る宿命の王妃〜＞

総製作費約96億円をかけた壮大なスケールで、鮮やかな宮廷の世界を忠実に再現した大ヒットドラマ。清王朝の最盛期と言われた乾隆帝の時代を題材に、愛憎渦巻く宮廷で、愛に生きた王妃の切なく気高い生涯を豪華キャストで描く。

 

＊ドラマの見どころ

宮廷が舞台なのでしっとりとした上品な中国語の発音が耳に心地よく、マネしたくなるセリフが多いです。

 

【スペイン語】日本人に親しみやすい発音！話者数増加中

 

スペイン語はスペインやラテンアメリカの多くの国々で公用語となっている言語で、母国語としての話者は世界3位です。スペイン語はただ話者が多いだけでなく、ヒスパニック系の人々の活躍などにより、ビジネスでも徐々に需要が高まりつつあります。

最近では、アメリカでもスペイン語を母国語とする人が増え続けています。また方言差が小さいことから、メキシコのスペイン語がスペインでもアルゼンチンでも問題なく使えるというのも魅力です。

 

≪勉強のポイント≫

・ローマ字読みに近いので日本人に馴染みやすい発音

・動詞の活用種類が多い

・文法が複雑

・英語や日本語にはない男性名詞、女性名詞がある

 

【楽しくリスニング！おすすめスペインドラマ】

＜ケーブルガールズ＞

女性が働くことにまだ社会が寛容ではなかった1920年代のマドリードを舞台に、国営電話会社で働く４人の若い女性交換手を描いたヒューマンドラマ。

 

＊ドラマの見どころ

主人公の女性たちが様々な困難に立ち向かっていく芯の強さに勇気をもらえる作品。

美しい1920年代のマドリードの情景も見どころです。

 

【フランス語】国際連合など国際機関で活躍したい人におすすめ！

 

母語話者数は約7,200万人。世界の母語ランキングTOP10にはランクインせず、母語話者の人口はそう多くはありませんが、フランス語はヨーロッパのみならず、カナダのケベック州やアフリカでも使用されています。流暢にフランス語を話せる人は世界に2億人以上もいると言われ、フランス語を話せると世界の多くの人とコミュニケーションが取れます。

 

また、オリンピックの公用語や国際連合、世界保健機関などの国際機関でフランス語が公用語になっています。ビジネスシーンでも需要の多い言語なので、習得により様々なメリットが期待できます。

 

≪勉強のポイント≫

・英語由来の単語が多く覚えやすい

・動詞の活用が6つあり複雑

・英語や日本語にはない男性名詞、女性名詞がある

・発音が難しい

 

【楽しくリスニング！おすすめフランスドラマ】

＜アート・オブ・クライム　美術犯罪捜査班＞

美術オンチの刑事と女性美術史家がタッグを組み、歴史的美術品に関連した事件を解決していく、フランス発のミステリードラマ

 

＊ドラマの見どころ

事件が発生する場所が画廊、美術館、城といった文化的な場所なので、謎解きの面白さとともに美しい景色や建築、アートも楽しめるドラマです。

 

以上、英語以外のおすすめ言語と習得の難易度、ヒアリングにおすすめのドラマをご紹介してきました。学ぶ言語を選ぶ際には将来の目標に沿って決めることも大切ですが、勉強を続けるにはまずは興味を持てるか、勉強して楽しいと思えるかが重要です。「好きこそものの上手なれ」あなたがワクワクする言語に出会えますように。