KATEKYO知恵袋

【職業紹介シリーズ】アパレル業界の支柱『パタンナー』の仕事とは

2025年01月29日

洋服が好きなあなた、デザインやファッションに興味はありませんか?私たちが毎日着ている服には、たくさんの人たちの工夫や努力が詰まっています。デザインを考える人、生地を選ぶ人、そして形を作り上げる人……。そんな服づくりの世界には、あなたの個性やアイデアを活かせる仕事がたくさん!今回は、その中でも特別な役割を担う仕事について紹介します。どんな仕事か、ちょっとワクワクしながら一緒に探ってみましょう!

 

パタンナーってどんな仕事?

 

パタンナーとは、デザイナーが考えた服のデザインを具体的な形にする仕事です。
デザイナーの描いたスケッチやアイデアをもとに、服を作るための「型紙」を作成します。この型紙は、服を作る際の設計図のようなもので、生地を切ったり縫ったりするための重要なガイドになります。また、型紙を作るだけでなく、生地の特性や動きやすさ、見た目の美しさを考えながら、服の形やサイズを調整するのもパタンナーの大事な役割です。パタンナーは、デザイナーの想いを形にする重要な存在なのです。

 

パタンナーの魅力と大変さ

 

では、実際にパタンナーとして働くことでどのような魅力があるのでしょうか。

 

パタンナーの魅力

デザインを形にする楽しさ

パタンナーの最大の魅力は、デザイナーが描いたイラストやアイデアを実際の形に仕上げることです。紙の上で生まれたデザインが、型紙を通じて立体的な服に変わる瞬間は、まるで魔法のような感動があります。生地の特性や縫製方法を考えながら細部まで調整し、自分の手で形作った型紙が洋服として完成し、誰かに着てもらえることは大きな達成感を得られます。自分の作った型紙が服となって街中で目にする機会があるのも、この仕事ならではの喜びです。

 

クリエイティブなスキルを磨ける

パタンナーの仕事は技術だけでなく、創造力も求められます。服の形やサイズ感を考えながら、美しく機能的な仕上がりを目指すため、独自の工夫やアイデアを活かすことができます。さらに、異なるデザインや新しいトレンドに対応するためには、常に新しい技術や知識を学び続けることが重要です。そのため、日々の仕事を通じて自分のスキルが成長していくのを実感できるのも、パタンナーの魅力と言えますね。

 

ファッション業界での存在感

パタンナーは、ファッション業界で欠かせない存在です。デザインの魅力を最大限に引き出すためには、パタンナーの精密な技術と知識が必要です。デザイナーや縫製工場と協力して服作りを進める過程では、チームの一員として重要な役割を果たします。また、世界中の人々が着る洋服を形作る仕事は、ファッションの未来を支えているというやりがいを感じさせてくれます。自分の手がけた作品が流行を生み出す可能性もあり、夢のある仕事と言えるでしょう。

 

パタンナーの大変さ

細部へのこだわりと精密さが求められる

パタンナーの仕事は、ミリ単位の精度が求められます。一見わずかなズレでも、服が正しく仕上がらなかったり、着心地に影響を与えたりすることがあります。そのため、細かい部分まで集中力を持って取り組む必要があります。また、試作を重ねる過程では、何度も修正を繰り返すことが一般的です。デザインのイメージに忠実に仕上げるためには、繊細な調整を行いながら、デザイナーや縫製担当者と細かくコミュニケーションを取る必要があります。このように、緻密な作業と人間関係の調整が求められる点は、大変な部分でもあり、プロフェッショナルとしての責任感が試される仕事です。

 

厳しい納期とプレッシャー

ファッション業界は常にスピードが求められる世界です。特に、シーズンごとの新作発表や販売スケジュールに合わせて、パタンナーも短期間で高品質な型紙を仕上げることが求められます。限られた時間の中で、デザインを形にするだけでなく、試作品のフィッティングや修正を繰り返す必要があり、プレッシャーを感じることも少なくありません。また、トレンドの変化や顧客の要望に対応するためには、常に最新の知識や技術を学び続ける努力が求められます。このような厳しいスケジュールやプレッシャーの中で成果を出すことは、パタンナーとして成長する鍵でもありますが、同時に大変さを感じる要因となります。

 

パタンナーになるために必要なこととは?

パタンナーとして働くうえで、決まった資格はありません。しかし、専門的な技術を持っていることを証明するために、洋裁や服飾デザインの資格を取る人がいます。

 

例えば、

ファッションビジネス能力検定

アパレル業界全般で必要とされる基礎知識を学べる資格です。パタンナーの仕事は、デザインを形にすることが中心ですが、流行を読む力や、商品がどう売れるかを考える視点も重要です。この資格を持つことで、デザインだけでなくアパレル業界全体を理解していることをアピールできます。

 

パターンメーキング技術検定

この資格は、パタンナーとしての専門的な技術力を証明できる検定です。洋服を作る際に必要な型紙作りの技術を測定するもので、実技試験が含まれています。試験では、正確な採寸や立体裁断の知識が問われるため、合格するには実践的なスキルが必要です。この資格を持っていると、現場で即戦力として働けることを証明できるため、採用時にも大きな強みとなるでしょう。

 

色彩検定

洋服の色の組み合わせやバランスは、デザインの印象を大きく左右します。この資格は、色彩の基礎や配色のコツを学べる検定で、服作りのセンスを磨くことができます。パタンナーは型紙を作るのが主な仕事ですが、色の組み合わせを考えられると、デザイナーとのコミュニケーションがスムーズになることも。資格を取得することで、仕事の幅が広がります。

 

洋裁技術検定

服作りの基礎から応用までを学べる検定です。この資格では、布の扱い方や縫製技術を実技試験で問われます。パタンナーの仕事においては、布の特性を理解し、それを型紙に反映させる必要があります。この資格を取得することで、洋服作りの知識と技術がしっかりと身についていることをアピールできます。

 

服飾専門学校で学ぶのが近道

パタンナーになるためには、服作りの技術やデザインの知識を学べる場所で勉強するのが一般的です。中学校を卒業した後、高校で服飾コースがある学校に進むか、その後で服飾専門学校を目指すのが一般的です。専門学校では、洋裁の技術やパターン作り、布の扱い方など、実際の仕事に必要な知識を学ぶことができます。また、インターンシップを通じて、実際の現場で働く経験を積むこともできます。

 

パタンナーは、細かい作業をこつこつと進める仕事です。そのため、努力を続けられることがとても大切。また、流行を知るためにファッションが好きであることや、新しいことを学ぶ好奇心も役立つことでしょう。興味を持ち続けて学ぶ姿勢が、パタンナーとして成長する秘訣です。

イメージ

KATEKYOのマンツーマン指導は完全個別指導です。先生1人が生徒1人につきっきりで教えます。個別だからこそきめ細かな指導ができます。まずはお気軽に無料体験指導、無料教育相談をご利用ください。

KATEKYOは山梨県内に6教室