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中高生に広がるヘッドホン難聴のリスク!受験生におすすめの対処法も

2024年12月11日

受験生の皆さんは、勉強前のモチベーションアップや、勉強の合間のリフレッシュにルーティーン化していることはありますか?

 

2024年9月にマイボイスコム株式会社が行った「定額制音楽配信サービスに関するインターネット調査」では、10代・20代の若者の約90%が週に1回以上サービスを利用しており、利用機器に関しては、76.9%の人がスマートフォンを利用していることがわかりました。

 

この結果から、受験生の皆さんも勉強の合間にスマートフォンで音楽を楽しんでいることが容易に想像されますが、実はいま、ヘッドホンやイヤホンを使用している若者に「ヘッドホン難聴」というリスクが高まっていることを知っていますか?

 

そこで今回は、若者に意識してもらいたい「ヘッドホン難聴」のリスクや対処法とともに、「ヘッドホン難聴」予防のためにおすすめしたい、音楽鑑賞以外の「勉強のモチベーションアップ法」をご紹介します。

 

世界で11億人の若者がリスクに直面!「ヘッドホン難聴」 

 

WHO(世界保健機関)によると、現在、世界中の約11億人の若者がヘッドホンやイヤホンを長時間にわたり大音量で使用することにより、ヘッドホン難聴のリスクにさらされているといわれています。ここまで多くの人へのリスクが叫ばれている背景には、スマートフォンや携帯音楽プレーヤーなどの機器や定額制音楽配信サービスの普及により、若者にとって音楽鑑賞が習慣化していることがあります。音楽や動画をどこでも楽しめる環境が整うと同時に、高音量の音楽を長時間聴くことによる聴覚へダメージを与えるリスクも拡大しています。それにより、これまでに見られなかった若年層での聴覚障害の増加が確認されており、ヘッドホン難聴は予防が必要な新たな健康課題として、世界的に関心を集めています。

ヘッドホン難聴とは

ヘッドホン難聴とは、長時間大音量で音楽を聴き続けることが原因で発生する難聴です。具体的には、内耳の細胞が高音圧にさらされることでダメージを受け、音を聞き取る機能が徐々に失われていきます。通常の会話で使われる音量が約60dBであるのに対し、イヤホンやヘッドホンで音楽を楽しむ際には80dBから場合によっては120dBに達することもあり、このような高音量を聴き続けると耳に負担がかかります。ヘッドホン難聴は進行性であることが多く、初期症状では耳鳴りや高音域の聴力低下といった兆候が見られます。

一度なったら治らない?ヘッドホン難聴の怖さ 

ヘッドホン難聴の最大のリスクは、回復が難しいことです。耳の聴覚細胞は一度ダメージを受けると再生しないため、聴力の低下が進行すると日常生活に支障をきたす恐れがあります。特に若年層にとっては、生活の質の低下や学業・私生活でのコミュニケーションに影響を与える可能性があるため、早期の予防が非常に重要です。また、耳鳴りや音の聞き取りにくさが続くと、精神的なストレスや集中力の低下を引き起こすこともあります。

ヘッドホン難聴が若者に多い理由

ヘッドホン難聴が若者に多い理由は、スマートフォンやポータブル音楽プレーヤー、定額制音楽配信サービスが普及し、どこでも音楽を楽しめるようになったことです。公共交通機関など、騒がしい環境で音量を上げがちな若者も多く、その結果として耳にかかる負担が大きくなっています。また、音楽だけでなく、ゲームや動画の視聴においてもイヤホンやヘッドホンが頻繁に使用されるため、耳に負担をかける時間が増えています。

ヘッドホン難聴の予防法

ヘッドホン難聴の予防には、まず音量を下げることが最も効果的です。音量は安全な目安として60dB前後に抑え、長時間の使用を避けるようにしましょう。また、1日に1時間程度にイヤホンの使用時間を制限し、耳を休ませることも大切です。ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンを使用すれば、騒がしい環境でも音量を上げずに済むため、耳にかかる負担を軽減できます。こうした対策を講じることで、長期的な聴力の保護が期待できます。

ヘッドホン難聴の治療法

現在のところ、ヘッドホン難聴に対する治療法は限られています。進行が進んでしまった場合、基本的には補聴器や人工内耳といった補助器具を用いて聴力を補うことが中心となります。しかし、早期に異常を発見できれば、聴力の低下を抑えるための治療が可能なケースもあります。耳に違和感を覚えたら早めに専門医に相談し、適切な診断を受けることが大切です。予防を心がけることが、最善の治療法といえます。

 

ヘッドホン難聴は、私たちの生活に密接に関わる音楽鑑賞習慣が生み出す新しい健康リスクです。特に若者にとっては日常の一部である音楽が、将来の健康に悪影響を与える可能性をはらんでいるため、音量や使用時間の調整を心がけることで、耳の健康を守っていくことが求められます。

 

 

ここまで、「ヘッドホン難聴」の怖さと予防法についてご紹介してきましたが、“音楽を聴かないと勉強のモチベーションが上がらない”という受験生もいるかもしれませんね。ここからは、音楽鑑賞以外で勉強のモチベーションを上げる方法をいくつかご提案します。

受験生におすすめ!音楽以外のモチベーションアップ法
  1. 小さな目標設定と達成

勉強を長時間頑張るために、具体的な小目標を設定するのがおすすめです。「30分で英単語を20個覚える」「1時間で数学の問題を5問解く」といった細かい目標を作り、達成ごとにチェックをつけていくと、達成感が得られて意欲が続きやすくなります。

 

  1. ご褒美システムの導入

勉強に1時間集中したら5分休憩を取る、特定の課題を終えたらお気に入りのおやつを食べるなど、自分にご褒美をあげるシステムを作ることでモチベーションが維持しやすくなります。

 

  1. 勉強環境を整える

気持ちが上がるようなデスクや勉強グッズを整えるのもおすすめです。例えば、カラフルなペンやノート、気分が上がるステーショナリーを用意したり、観葉植物やおしゃれな文房具でスペースを整えたりすると、勉強へのやる気もアップします。

 

  1. リフレッシュタイムをつくる

長時間勉強する前に体を動かしておくと集中力が高まります。ストレッチや軽い運動、ヨガなどを取り入れてリフレッシュすることで、勉強に再び集中しやすくなります。

 

  1. 視覚的な目標達成ツールを活用する

進捗を目に見える形にすることでモチベーションが上がります。例えば、カレンダーやアプリで「今日何を達成したか」を記録し、進歩を確認できると、達成感が得られてさらに意欲がわきます。

 

  1. 勉強仲間を作る

友人や同じ目標を持つ仲間と励まし合うことで、自分のやる気も引き出されます。オンラインで「今日の進捗」を報告し合ったり、定期的に勉強会を開いたりすることで孤独感が減り、モチベーションが維持しやすくなります。

 

  1. 好きな名言や応援メッセージを見える場所に貼る

励みになる名言や、応援メッセージを壁や机に貼るのも効果的です。目にするたびにモチベーションが上がり、挫けそうになった時も勉強への意欲を保ちやすくなります。

 

これらの方法を上手に取り入れることで、音楽に頼らなくても集中力を高めたり、やる気を引き出したりできるようになるといいですね。耳に負担をかけないように気を付けて、リフレッシュしながら受験生活を乗り切りましょう!

 

参考:D-TAC

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