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溜まった疲れは『ラジオ体操』で解消!ダイエットにも効果的?

2023年07月05日

いちっ、に、さん、しっ…朝の清々しい風に吹かれながら、身体を思い切り動かす。皆さんも、一度は夏休みや運動会などで『ラジオ体操』をした経験があるのではないでしょうか。児童たちが元気に立ち上がり、ラジオの音楽に合わせて体操をする様子は、学校の風物詩としても馴染みのある光景です。

ラジオ体操は、人々にとって重要な役割を果たしており、今でも年齢問わず多くの人々に愛されています。

今回は、そのラジオ体操の起源や効果について探ってみましょう。

 

ラジオ体操っていつから始まったの?

 

ラジオ体操は、日本の伝統的な健康体操のひとつで、ラジオ放送を通じて全国の人々に広く普及した運動です。

以下にラジオ体操の歴史を簡単にまとめます。

 

1928年(昭和3年)に日本放送協会(現在のNHK)が設立され、ラジオ放送が始まりました。その後、1930年(昭和5年)にNHKが初めてラジオ体操を放送。当初は子供向けの番組として始まりましたが、次第に大人のリスナーからも注目が集まり、全国的なムーブメントとなっていったそうです。

 

ラジオ体操は、毎朝放送される定時体操の一環として、ラジオを通じて指導者の声と音楽に合わせて体操を行うものです。とくに第二次世界大戦後の食糧不足や運動不足の時代に、国民の健康増進や体力維持、生活習慣の改善のために重要な役割を果たしました。

 

日本全国の学校や会社、公園などで広く実施され、多くの人々が朝のラジオ体操に参加しました。また、特に学校では体育の授業や朝の始業前にラジオ体操が行われ、生徒たちは一斉に体操を行う風習がつくられていったのです。

 

そんな日本にとってはお馴染みのラジオ体操ですが、近年では実施する学校が減っているようなのです。

 

ラジオ体操をやる小学校が減っている!?その理由は

 

令和2年度、一般財団法人簡易保険加入者協会の調べによると、全国で学校教育の一環としてラジオ体操を実施している小学校は63.2%で、残りの36.8%は実施していないという結果となりました。

 

その理由として挙げられるのは二つ。

ひとつは、都市部の地域など敷地の関係上、児童の在籍人数が多い学校では実施が難しいということ。二つ目は、準備運動としてラジオ体操は不十分であると考えられ、活動する内容に応じた体操やストレッチに変化してきたこと、が挙げられます。

 

さらに、夏休み期間中のラジオ体操の実施までも廃止する学校が増えてきました。

塾や習い事など、個別の活動時間を重視する家庭が増えてきたことのほか、少子高齢化により近隣の子どもたちの集まりが難しくなってしまったこと、長期間の実施によって保護者の負担が増えてしまうことのほか、近隣住民からの苦情も廃止となってしまった理由として挙げられるのではとされています。新型コロナウイルスの影響も少なからずあることでしょう…。

 

夏の朝方近く、子どもたちが集まってラジオ体操をする光景が見られなくなるのは何処か寂しいものがありますが、ラジオ体操自体はとても理にかなった体操として、今でも多くの方が実施しています。

 

(参考:一般財団法人簡易保険加入者協会 『小学校におけるラジオ体操の実態調査報告書』

 

ラジオ体操をやるメリットとその効果

では実際、ラジオ体操をやることにどのような効果があるのでしょうか。

「ただ身体を動かすだけ?」「ちょっとした準備運動程度でしょう」いいえ、そんなことはありません。ラジオ体操には、以下のようなメリットがあります。

 

①健康促進: ラジオ体操は、朝の運動習慣を身につけるための手軽な方法です。毎朝短時間で行うことで、身体の血液循環が促進され、筋力や柔軟性が向上し、健康維持にも役立ちます。

 

②ストレスの軽減: からだを動かすということは、日常のストレスを解消する効果があります。ラジオ体操を行うことで、体内のエンドルフィンと呼ばれるホルモンが分泌され、リラックス効果や心の安定にもつながります。

 

③姿勢改善: ラジオ体操は、正しい姿勢を意識することが求められます。毎日の継続的な体操によって、正しい姿勢を維持する習慣が身に付きます。正しい姿勢は、身体のバランスを整え、腰痛や肩こりの予防にも効果的です。

 

④運動不足解消: 現代社会では長時間の座り仕事やデジタルデバイスの使用が増えています。ラジオ体操は、日常生活での運動不足を解消する手段としてとても効果的!一曲3分と短時間で効果的な運動を行うことができるため、忙しい人でも取り組みやすいです。

 

ラジオ体操は、毎朝の運動習慣を身につけるための手軽な方法としてもおすすめです。

短い時間で行われるため、忙しい朝でも取り組みやすく、健康への意識を高める一助となります。正しい姿勢や運動のフォームを意識することで、姿勢改善や筋力・柔軟性の向上にも効果的です。

また、スマホや勉強など、長時間同じ姿勢で居続けることは身体の不調だけでなく、集中力の低下やストレスを蓄積することにもなります。休憩の際には、ラジオ体操のような軽いストレッチを行い気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

 

今どき時短にピッタリのラジオ体操

ラジオ体操は、約400の筋肉を稼働させることができ、第一と第二合わせて約6分間曲に合わせて体操をします。その消費カロリーは20kcalと、早歩きのウォーキングを6分間したときと同じくらいの効果があるそうです。

健康な身体を維持するだけでなく、ダイエットとしても効果があるのは魅力的ですよね。

室内でもできるので、天気に左右されることなく、短い時間で効率的に運動ができるのは近年の主流である「時短」にピッタリ。エクササイズやダンスなど、ハイテンポのリズム運動が苦手という方にラジオ体操はおすすめです。

 

「一曲丸々やる時間も惜しい!全部なんてやっていられない!」そんな、より時短にこだわる方も、ラジオ体操の一つひとつの動きはそれぞれの身体の部位にとても効果がありますので、痩せたい場所や特に疲れている場所など、焦点をあてたい部分に絞ってやってみるといいかもしれませんね♪

(参考:ヘルス×ライフHP『ラジオ体操で1回に消費するカロリー量は?効果的なタイミングと回数』

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