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【職業紹介シリーズ】 平和を守る『自衛隊員』の魅力と入隊方法

2023年02月22日

皆さんは自衛隊について、どんなイメージをお持ちですか?

「災害が起きたとき、いち早く駆けつけて助けてくれる」

「戦闘機や戦車に乗る姿がカッコイイ!」

そんな自衛隊員の勇ましい姿に、憧れを持つ方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、そんな自衛隊員の魅力と入隊する際の方法について簡単にご紹介していきます。

 

 

自衛隊ってどんな仕事?

 

自衛隊は、おもに『陸上自衛隊』『海上自衛隊』『航空自衛隊』の3つの役割に分類されています。

どの部隊も基本的には、日本の安全・平和を守ることを主とし、災害時には救助や物資の輸送対応などの緊急救助活動のほか、国外からの侵略行為に対しては防衛支援をするほか、国内に留まらず海外に向けての支援活動も行っています。

自衛隊員には階級があり、一番上が「幕僚長」、一番下は「2士」の16階級が定められています。

これだけたくさんの階級があって、「役割はどう変わるの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

おもに「幹部」に位置づけられる階級は、その下の階級を指揮するリーダー役として活躍しています。次に「准」は、幹部と曹士のあいだにある階級で曹士隊員を指導し幹部の補佐としてサポートするのが役割となっています。

そして「曹」は、士を指導し、専門技能を有する者に与えられる階級で、全階級のうち約8割が曹から士の隊員となります。

 

自衛隊員の魅力と大変さ

ではそんな自衛隊員について、実際に働くことの魅力と大変さをみてみましょう。

 

自衛隊員の魅力

 

自衛隊員として働くことの最大の魅力といえば、『国の平和と人々の暮らしを守る』仕事ということではないでしょうか。

災害が起きた際には、人命救助や被災者への支援活動など国民の安全を確保し、外部からの侵入行為があった際には、警察や海上保安庁と協力し、防衛をすることで国の平和を維持しています。

また国外で災害や紛争などにより支援を求められたとなれば、難民や被災した方への支援活動を行うのも自衛隊員の欠かせない仕事のひとつです。

 

特に2011年に起きた東日本大震災では、広範囲に渡って自衛隊の救助活動が行われました。それによって多くの命が救われたことは「自衛隊に入ってよかった」と強くやりがいを感じられる瞬間ですよね。

 

自衛隊員の大変さ

 

先ほど、人々の安全と国の平和を守るのが自衛隊の魅力とお伝えしましたが、それは一方で「危険がともなう可能性もある」ということを忘れてはいけません。

災害時には、まだ安全の確保がされていない現場にいち早く駆けつけ救助活動を行い、国外からの侵略行為の際には、あくまで「防衛」という形で国を守らなければならないのです。

さまざまな状況を想定した日々の厳しい訓練は、国民だけでなく自分の身を守るためにも必要な取り組みといえるのではないでしょうか。

 

また、自衛隊は集団生活を基本とするため人間関係に悩むことも珍しくないようです。

チームワークがもっとも重要となる仕事なだけに、慣れないうちは人付き合いにストレスを感じてしまう…なんてことがあるかもしれませんね。

 

 自衛隊員になるために必要なこととは?

 

自衛隊員は、高校を卒業すれば性別問わず入隊を志願できる仕事となりますが、おもに4つのルートがあり、それによって条件や入隊後の仕様が異なります。

 

◆『一般曹候補生』として入隊するルート

一般曹候補生とは、陸上・海上・航空自衛隊の曹となる自衛官を養成する制度のことです。

年に3回行われる試験に合格することで、晴れて自衛官として入隊することができます。将来的に幹部の階級を目指したい方や定年まで自衛隊員として働き続けたいとお考えの方は、こちらの一般曹候補生になるルートで入隊を志願してみましょう。

 

◆『自衛官候補生』として入隊するルート

一般曹候補生と同様に高卒から応募することができる制度です。

自衛官候補生として入隊したあとは、陸上・海上・航空とそれぞれ定められた期間に必要な教育を受けることができます。陸上自衛官を希望する場合、1年9ヵ月。海上または航空自衛官は2年9ヵ月、そのほか技術職のなかには任期が長いものもあります。

任期を終えたあとは、引き続き自衛官としての道を歩むか、民間企業に就職をするか選ぶことができるのが自衛官候補生の特徴です。

 

◆防衛大学に入学し『幹部候補生』を目指すルート

着実に自衛隊の幹部を目指したいという方には、防衛大学に進学するルートがおすすめです。

防衛大学校とは、自衛隊の幹部を目指すにあたって必要となる技術や知識を学ぶための学校です。防衛大学に進学し卒業すると「幹部候補生」に入隊することができ、入隊の段階で幹部としての階級が与えられます。しかし、防衛大学に進学すること自体が高難易度となりますので、まずは防衛大学に合格するための学力を身に付けておく必要があるでしょう。

 

◆パイロットを目指して航空学生になるルート

これまでのルートとは異なり、こちらはおもに海上・航空自衛隊のパイロットとして活躍したいという方におすすめのルートです。

航空学生になるためには、「航空学生試験」に合格する必要があり、どちらも高校卒者または高専3年次修了者などの学歴要件に加えて、年齢制限が設けられているため注意しましょう。また、こちらも合格率も6.3%(令和2年)と狭き門となっていますので応募の際には入念に準備をしておくとよいでしょう。

 

どのルートで自衛隊員を目指すかは、自身のなりたいイメージ像に合わせて選択するのもひとつの方法です。

 

ゼロから自衛隊に入隊し着実に経験を積みたい方、

自衛隊員としての経験も積みつつ、将来的な選択肢の幅は広く持ちたいという方、

幹部自衛官として部隊の指揮をとりたいという方、

そして航空自衛隊のパイロットとして活躍したい方、

 

自衛隊員としての道をお考えの方は、ぜひご自身の目指すべき道にあったルートを選んでみてはいかがでしょうか。

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