KATEKYO知恵袋
【職業紹介シリーズ】ゲームクリエイターってどんな仕事?
2023年01月11日
近年では、eスポーツの話題が盛んに取り上げられるなか、プレイヤーとしてはもちろんのこと、ゲームを制作する側の仕事に携わりたいという方も年々増えてきています。
そこで今回、ゲームを作る仕事『ゲームクリエイター』について、どのような仕事をしているのか、その魅力についてご紹介していきます。
ゲームクリエイターとは、ソフトやアプリなどのゲームをゼロから企画し開発から完成までの各工程をそれぞれの役割を担う職種全般のことを指します。
【 職種ごとの役割 】
『プロデューサー』…予算や各チームの管理など、ゲーム開発を統括する
『ディレクター』…ゲームに携わる各制作チームの進行管理を行う
『プランナー』…ゲームの要ともいえる企画を考え提案をする
『シナリオライター』…ストーリーやキャラクターの設定、セリフなどを決める
『CGデザイナー』…ゲーム内の背景やキャラクターなどのデザインを行う
『サウンドクリエイター』…ゲーム内で使用されるBGMや効果音などを制作する
『ゲームプログラマー』…システム上、ゲームが動くようにプログラムを組む
まずはどのようなゲームを開発していくか、コンセプトや大まかなストーリー構成などの企画を考え、社内でプレゼンテーションを行います。考えられた企画をもとに骨組みとなる仕様書を作成し、動きや見せ方などを決めていきます。
その後は、仕様書の流れに沿ってプログラマーやCGデザイナー、サウンドクリエイターなどの制作スタッフによって、キャラクターや背景、音楽などを制作し、各素材を組み合わせてゲームが形となっていきます。
最後に、ゲーム内で不具合がないか繰り返し動作確認を行う「デバッグ作業」を経て完成となります。
そんなさまざまな人たちの手によって作り上げられるゲーム開発の仕事ですが、実際にどのような部分で魅力を感じるのでしょうか。
ゼロからひとつの作品を生み出す
ゲームソフトもゲームアプリも、最初は何もない状態から作られていきます。
アイデアをもとに技術者たちの手によって形となっていく過程をみられるのはクリエイターとしての最大の魅力。
内容によって異なりますが、家庭用ゲーム機の場合だと約2~3年の月日をかけて開発をしていきます。それだけ多くの人がたくさんの時間をかけて作り上げたひとつの作品が、世に出てさまざまなユーザーの手に触れてもらえたら、ゲームクリエイターとして強くやりがいを感じられる瞬間といえるのではないでしょうか。
ユーザーからの期待に応えるやりがい
皆さんも、話題の新作ゲームや人気シリーズ作品など、発売前に「面白そう」「楽しみ」と期待に胸を膨らませた作品はありますよね。そんなユーザーの期待を一身に背負って、ゲームクリエイターは日々新しいゲームを開発しています。実際にプレイしてみて「何度やっても面白い」「ストーリーに感動した」「購入してよかった」と喜びのレビューを目にしたとき、ゲームクリエイターとして開発に携わってよかったと自身の仕事に誇りをもつことでしょう。
開発スケジュールに合わせた不規則な生活
数か月から数年単位で行われるゲーム開発。企画の段階からある程度組まれたスケジュールのなかで工程に従い、制作スタッフは開発を進めていきます。ですが、作業を進めていくうちにバグや修正、難易度の高いシステムの構築などに難航し本来の予定より遅れてしまった、なんてことも。
状況によっては、残業や休日出勤をする場合も珍しくはないようです。
完璧を求めたトライアル&エラーの繰り返し
上述にもあるように、ゲーム開発は予定通りにいかないことも多々あります。予期せぬバグが発生したり、システムの構築がうまくできなかったりと、新しいものを生み出すのにトラブルはつきものです。
ようやく形となって完成間近!というところで、最終確認のデバック作業によって不具合が見つかる場合もあります。より完璧な形で発売を迎えるためにも、ゲームクリエイターは根気強く作業をし続ける強い精神力が必要となることでしょう。
では、実際にゲームクリエイターになるためにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。
冒頭でも話したように、ゲームクリエイターは総称であり、さまざまな職種のエキスパートたちが活躍しています。
ゲームクリエイターを目指すのであれば、まずはどの分野でゲームの開発に携わっていきたいのか明確に決めておくとよいでしょう。
キャラクターのデザインを担当したい方は『CGクリエイター』の道を、ゲームの要ともなるシステム開発をしたい方は『プログラマー』の道を、というように自身の目標や得意分野を活かして、それに特化したスキルを身に付けていくのがおすすめです。
また最近では、ゲームクリエイターを目指す方のためにシナリオ制作やグラフィックデザインなど、ゲーム開発に必要なスキルを学べる専門学校もあります。
独学でゲームクリエイターを目指すことも可能ではありますが、より深く専門的なスキルや知識を学びたい方は、専門学校に通いゲーム制作の基礎を身に付けることから始めてみてはいかがでしょうか。