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最後は神頼み?合格祈願におすすめの神社と日本の神様

2023年01月18日

 

古くから、日本には八百万(やおよろず)の神々がいるといわれています。八百万とは、数えられる数字のことではなく、自然や日々の暮らしの中など、私たちの周りのいたるところに神々がいるという意味です。今回は、受験に向けてぜひ味方につけたい!日本の神々と合格祈願におすすめの神社を紹介します。

 

日本にはさまざまな神がいますが、大きく3つに分けてみると、1.古事記や日本書紀など神話に登場する神、2.自然界の神や七福神など、人々の暮らしの中からうまれて信仰されるようになった神、3.もともと人間だった神、となります。さらに細かい分類に分かれ、多くの種類がある日本の神ですが、その中からいくつかの種類の神をみてみましょう。

人間神(にんげんしん)

古事記などの神話には、天上・地上・黄泉の国の神や、日本をつくった神が登場し、人間と同じように結婚したり、仲たがいしたりするため、人間神とも呼びます。

日本の大地をつくった伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)も人間神です。

 

家族の中の問題児である弟に嘆く姉や、妻との別離を悲しむあまり、妻の死の原因となった子供を殺してしまう父など、実に人間らしい?神々。普通の人々が親しみを感じられるように、神に人間らしさをもたせたのかもしれません。

自然界の神

山や川、海、木、岩など、自然界のさまざまなものに神は宿るとされてきました。神は、神祭りのときにどこからかやって来て、それらの自然物に依(よ)りつくと考えられ、依りつくものを依代(よりしろ)といいます。私たちの身近なところでは、神社で見かけるしめ縄が巻かれた木もご神木という依代です。

 

自然物に対する信仰は、災害や天候など、人智の及ばない現象に対する畏怖の念から芽生えていったのでしょう。

家にいる神

神は家のいたるところに存在し、暮らしを見守っています。門を守る神は家に災いが入るのを防ぎ、台所の竈(かまど)の神は貴重とされた火を司るほか、家族を守護。トイレの神は厠神(かわやがみ)といい出産に立ち会うとされ、トイレを清潔にするとお産が軽くなるという言い伝えもあります。

 

竈や厠など、健康管理や暮らしの安全を維持するうえで重要な場所に神がいると考えたことで、安全管理に役立てていたのかもしれません。

付喪神(つくもがみ)

台所やトイレだけでなく、長い間使われてきた日用品(古道具)にも神が宿ると考えられていました。100年以上経過した道具には精霊がついて付喪神になります。平安時代の「今昔物語集」や室町時代の「付喪神草紙」にも霊魂を持つようになった道具の話が書かれています。

 

使い捨てられる日用品があふれる現代と違い、道具も衣服も食料も、とにかく「使い切る」ことが当たり前だった時代、「付喪神」は物を大切にしようというメッセージを表していたのでしょう。

七福神

七福神といえば、いまではおめでたい神の代表!といったイメージですが、もともと日本にあった信仰ではありません。室町時代に、中国で有名だった7人の賢人に影響を受けて、福の神を7神揃えて信仰しはじめたのが七福神の始まりです。一般的な七福神のメンバーは、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋という神々ですが、実は、日本の神は恵比寿のみで、他はインドや中国をルーツに持つ神です。

 

日本らしさの代表と思っていた神々も、実はさまざまな国の影響を受けていたのですね。海外で人気のスターが日本でも人気を博すといった感じでしょうか。

人神(ひとがみ)

実在した人物を神としてまつることを、人神信仰といいます。

学問の神として有名な菅原道真(すがわらのみちざね)や、日光東照宮にまつられている徳川家康などがその代表例です。近代以降でも、西郷隆盛や東郷平八郎などが神としてまつられています。

なぜ菅原道真は学問の神になったのか?

菅原道真は平安時代の貴族で政治家、学者で、大臣にまで上り詰めた人物です。忠臣として名高く、天皇に重用されましたが、謀反を計画したとして無実の罪を着せられ、現在の福岡県大宰府へ左遷され、無念のうちに現地で亡くなりました。

 

道真の死後、都では天皇の皇子や政治家など重要人物が相次いで亡くなり、朝議中の建物に落雷するなど異変が相次いだことから、それらの不吉な事件の数々は道真の怨霊が原因とされました。そこで、醍醐天皇は道真の怒りを鎮めるために道真が眠る大宰府に社殿を造るよう命じます。これが現在の太宰府天満宮のもととなったとされています。

 

強い怨霊により当初は「祟り神」としてまつられていた道真ですが、時が経つにつれて怨霊としての性格は薄れ、学問の神、雷神、豊穣の神など、いろいろな神様として信仰されるようになります。とくに「学問の神」としての信仰が色濃くなったのは、菅原氏が代々学者の家系であったことや、道真自身が優秀な学者であったことに由来します。

 

以上、ここまで、日本で信仰されてきたさまざまな神と、菅原道真が「学問の神」となった理由をみてきました。最後に、受験前の合格祈願におすすめの神社を紹介します。受験生の皆さんに神のご加護がありますように。

合格祈願におすすめの神社

静岡県【静岡天満宮】

菅原道真を主祭神としている静岡県の学問の総本宮として有名な神社です。合格祈願に力を入れており、合格祈願祭と合格奉告祭が行われています。

静岡天満宮ホームページ:https://www.shizuoka-tenmangu.jp/

 

山梨県【菅田天神社 (かんだてんじんしゃ)】

スサノオノミコト、五男三女神 、菅原道真をまつる、武田家とゆかりのある神社です。

武田家に代々受け継がれた国宝「楯無しの鎧」が保管されています。

菅田天神社について/山梨県甲州市観光協会ホームページ:https://www.koshu-kankou.jp/map/jinjya/kandatenjinja.html

 

参考書籍:「日本の神様解剖図鑑」平藤喜久子

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