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【職業紹介シリーズ】美容師ってどんな仕事?仕事内容や魅力をご紹介
2022年11月09日
「美」を追い求め、お客様の理想の髪型を形にする美容師の仕事。
そんな華やかな仕事に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな美容師がどういった仕事なのか、魅力や美容師になるために必要なことについてご紹介していきます。
美容師とは、お客様のご要望に合わせてカットやカラーリング、ヘアセット、パーマなど、
髪のお手入れを行うプロフェッショナルです。
美容室によってはネイルやメイク、着物の着付けなど、幅広く美容を取り扱う場合もあります。
最初はアシスタントとして見習い期間を経て、スタイリスト、トップスタイリストとランクアップしていくのが美容師の特徴のひとつです。
一方で『理容師』といった職業もありますが、こちらは「頭髪の刈込、顔そりなどの方法により、容姿を整える」ことを定義としており、どちらの仕事もお客様の容姿を美しくする専門職となります。
では次に、美容師になることでどのような魅力と大変さがあるのでしょうか。
お客様に笑顔をお届けするやりがいある仕事
年齢や性別を問わず、髪に対する悩みを抱えた人は少なくありません。そんな悩みを少しでも和らげることができるのは美容師ならではの仕事です。
髪型が変われば、気分も変わります。施術後、自然と笑みがこぼれるお客様を間近でみられるのは、美容師ならではのやりがいといえるのではないしょうか。
技術だけでなくコミュニケーション能力も上がる
美容師にとってお客様とのコミュニケーションは欠かせません。会話を通して、その時期の流行りや趣味の話など、幅広いジャンルの情報を知ることができます。
常に新しい発見を得られるだけでなく、それを活かした軽快なトークスキルによって、お客様も施術中の会話が楽しいと感じていただけるのです。
独立して自分の店をもつことができる
経験に応じてランクアップしていく美容師の仕事。トップスタイリストとして長年活躍し続ける方もいれば、経営者として自らの店をもつ人もいます。
自身の思い描く理想の店舗を築けるのは、美容師としての憧れでもありますよね。
また個人経営の場合、いつ引退するかは自分次第です。60歳、70歳を過ぎても現役の美容師として働き続けることができます。
一人前になるまでの険しい道のり
美容師として就職してすぐは、誰しもアシスタントから始まります。店内の清掃、受付や会計業務、そのほか施術道具の準備などの下積みを得て、少しずつランクアップしていきます。
トップスタイリストとして活躍するためには、個人の技術や仕事での成果に応じてそれぞれペースが異なります。人によっては、なかなかスタイリストになれないと劣等感を感じてしまうこともあるかもしれません。
華やかさの裏側にある肉体労働
「かっこいい」「きれいでおしゃれ」そんな華やかさのあるイメージとは異なり、美容師は意外と肉体労働。実際、長時間の立ち仕事のなか、次々と行う施術で体力は消耗し、ときには手のしびれや腰痛など、からだの痛みに悩まされることも珍しくありません。
また営業時間以外にも、店舗によっては定期的に行われる講習会や自主トレーニングなど、美容師にとって日々の鍛錬は欠かせません。それゆえに、プライベートとの両立が難しいと感じてしまうこともあるようです。
美容師になるためには、美容師国家資格を取得する必要があります。
まずは指定の養成学校に通い、必要課程を修了。その後、国家資格である美容師国家資格を受験し、合格することで晴れて美容師としての活動が始まります。
美容師国家試験の概要は以下の通りです。
《試験内容》
・美容実技(第1課題カッティング、第2課題オールウェーブセッティング、衛生上の取扱い)
・筆記試験
関係法規、制度及び運営管理、衛生管理(公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術)、保健(人体の構造及び機能、皮膚科学)、香粧品化学、文化論及び美容技術理論
筆記試験については、『公益社団法人 理容師美容師試験研修センター』のホームページにて過去の試験問題が見られますので、繰り返し問題を解いて出題傾向を掴んでおきましょう。
筆記試験の合格基準は、各課目のいずれにおいても無得点がないことと、55問中60%以上の正答率であること。そして実技においては、衛生上の取扱試験の減点が20点以下であること、第1課題、第2課題どちらも減点が30点以下であることが合格の基準となります。
一方の試験が不合格であっても、次回合格した試験を免除して再試験を受けることが可能です。ですので万が一、不合格になってしまったとしても諦めず再挑戦をしていきましょう。
「美」を専門とする美容師の仕事。
美容師としての最大の魅力は、そのスキルをさまざまな場面で活かせるということです。美容師として活躍し続ける方もいれば、培ってきた知識を活かしてアイラッシュサロンや美容化粧品の開発など、美容に関連した仕事を始める方もいます。
そんな夢あふれる美容師を目指すのであれば、まずは養成学校に通い基礎を学ぶことから始めてみてはいかがでしょうか。