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年に一度の大イベント!「運動会」に関する面白い雑学【4選】

2022年05月04日

陽射しが暖かくなるこの季節。各地の学校では、運動会に向けて少しずつ準備が行われている頃ではないでしょうか。

 

今回は、そんな運動会に関する面白い雑学を4つほど、ご紹介したいと思います!

 

1.運動会を日本で初めて行ったのは「海軍士官」

1874年(明治7年)、海軍士官の養成所で行われた「競闘遊戯(きそいあそび)会」は日本で初めての運動会とされています。

当時、養成所で行われる海軍士官を育成するための授業は、スポーツの概念がなく座学が大半を占めていました。そこで身体を動かすことを目的として始まったのが競闘遊戯会。

イギリス海軍式教育指導のため日本に滞在していたアーチボルド・ルシアス・ダグラス氏が考案しました。

 

実際に行われたプログラム表は現在も残っており、今でいう「徒競走」や「玉入れ」といった競技名とは異なるようです。

 

例えば…

 

『雀雛出巣(すずめのすだち)』…12歳以下の生徒が150ヤード(137m)の距離を走って競う。12歳以下に限定したことから「スズメの雛」と名前がつけられたと予想される

 

『蛺蝶趁花(ちょうちょうの はなおい)』…二人一組となって互いの脚を結び、二人三脚として走って競う。二人が交互に身体を動かしたのが蝶々の羽をイメージしてその名が付けられたと予想される

 

(参考:国立公文書館デジタルアーカイブ『競闘遊戯表』

 

生き物の名前が付けられている様子から、競闘遊戯会の楽しい雰囲気がこちらにも伝わってきますね。

 

後にこの競闘遊戯会を知った初代文部大臣の森有礼氏(もり ありのき)は、全国の学校に運動会の開催を義務付けたそうです。

 

「運動会」と「体育祭」の違い

小学校・中学のころは「運動会」だったのに、高校から「体育祭」と呼び名が変わったことに皆さんは気付きましたでしょうか?なぜ、一貫して「運動会」と呼ばないのか、それはこの行事を行う目的が学校によって異なるからなのです。

 

運動会の目的

運動会は、教員が主体となって企画、運営、進行を行います。企画される競技は、徒競走や保護者参加型の競技など、個人に限らずさまざまな人が楽しめるものとなっています。

子どもたちが体を動かすことを目的としているため、最近では順位を付けない(重要視しない)学校も増えてきました。

 

体育祭の目的

体育祭は、教師ではなく生徒が主体となって運営、進行に参加します。個人競技もありますが、クラス対抗や部活対抗など、チームを組んで行う競技が多くあります。その理由は、団結して今までの成果を発揮させることが体育祭の目的だからです。

 

運動会と体育祭では、そもそも開催する目的が違ったのですね。

保護者と一緒に参加する楽しみがあれば、仲間と一丸となって勝利を目指す楽しみがあるのも、この行事の魅力のひとつといえるのではないでしょうか。

 

運動会定番の「玉入れ」には正式なルールがある

運動会の定番競技ともいえる「玉入れ」。実は公式でルールが定められているのをご存じですか?

 

玉入れの公式ルールについて簡単に説明すると、出場選手は4〜6名。合計100個(アジャタボール99個、アンカーボール1個)のボールをバスケットに早く入れた方が勝ちです。

競技に使われる用具もサイズが定められており、バスケットの直径と深さは44cm、高さは4m12cm、バスケットを中心とした円形のコートは直径6mとなっています。

選手は後ろ向きで円の外から始まり、号砲と同時にボールをバスケットの中に入れていきます。

 

バスケットのサイズがなぜこのような数値に定められたのかというと、1990年に初めて行われた全日本玉入れ選手権の開催場所である、北海道和寒町の過去に記録された最低気温マイナス41.2度と北緯44度から決められたそうです。

 

気温と北緯からその数値が定められたのは意外でしたね…。

ちなみに、全日本玉入れ選手権で日本新記録となったタイムはなんと6分51秒!

皆さんも機会があれば、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。

(参考:全日本玉入れ協会 AJTA

 

リレーの最終走者を「アンカー」と呼ぶ理由

学年対抗、部活対抗など、運動会で一番の盛り上がりをみせるリレー。

そのなかでも特に重要となってくるのは最終走者の「アンカー」です。アンカー(英:Anchor)は、日本語で「錨(いかり)」の意味があります。

 

なぜ、リレーという競技で錨が出てくるのでしょうか。

そもそも、アンカーは綱引きの最後尾を位置づける人のことを指します。力があり体格の大きな選手が、船の錨をイメージさせることからその名が付きました。

 

次第にアンカーの名称は綱引きに限らず、リレーの種目にも使われるようになったそうです。

 

 

以上、運動会に関する面白い雑学をご紹介してきましたがいかがでしょうか。

改めて考えてみると、その由来や意味を知らなかったという内容もあったかと思います。

 

ほかにも運動会に関する雑学はたくさんありますので、ぜひ興味のある方は調べてみてくださいね。

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