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SNS被害から子どもを守る!ネット利用時の注意点・対策は?

2022年04月09日

新型コロナウイルスの影響による学校や塾でのオンライン授業導入や、習い事や部活動の連絡手段がLINEで行われるなど、今や、SNSをはじめとするインターネットは、子どもたちの生活になくてはならないものとなっています。SNS利用の低年齢化にともない懸念されるのが、友達同士のトラブルや犯罪に巻き込まれることです。そのような被害にあうリスクを少しでも減らすために、今回は実際に起きた犯罪の事例やご家庭で行われているSNSトラブル対策をご紹介します。

 

実際にあったSNS事件

 

<被害事例>

 

1 児童ポルノ製造被害

女子小学生は、SNSで知り合った男と親しくなっていくうちに、言葉巧みに誘導され、スマートフォンの無料通信アプリで自分の写真や動画を送信してしまった。

 

2 未成年者誘拐被害

女子中学生は、SNSで知り合った男に、無料通信アプリで悩みを相談していたところ、言葉巧みに誘い出され、加害者の自宅に連れ込まれた。

 

<加害事例>

 

1 名誉棄損(3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金)

少年は、1年以上にわたりSNSに男子高校生を中傷する書き込みをし、これに悩んだ男子高校生が自殺し、少年は逮捕された。

 

2 不正アクセス禁止法違反(不正取得罪として1年以下の懲役又は50万円以下の罰金)

男子高校生は、SNSサイト等を模したフィッシングサイトをインターネット上に公開し、当該サイトを閲覧した者のIDやパスワードを不正に入手し、逮捕された。

 

被害者・加害者にならないためには日ごろからどんなことに気をつければいいのでしょうか?最近ではSNSの使い方やリスクに関する講習会を行う学校も増えているようですが、家庭でもインターネットの利用で起こる可能性のあるトラブルについて、親子でよく話すように心がけましょう。また、子どもが使用するタブレットやスマートフォンには、各携帯電話会社から提供されているフィルタリングサービスを活用しましょう。

 

フィルタリングとはサイトの閲覧制限を行うことができ、子どもが危険な目にあうリスクを減らせる便利な仕組みです。年齢や使い方により制限内容の設定ができ、利用したいサイトの個別設定もできます。例えば、アダルトサイト、ドラッグに関するサイトなどがフィルタリングの対象になっています。また、アプリなどで有料のものや課金対象となるものもフィルタリングの対象にすることができます。利用時間帯を設定できるものもあるので、スマートフォンの使いすぎを防止することにもなります。上手に使って子どもの安全を守りましょう。

 

あなたのおうちのSNSトラブル対策は?

 

インターネット上には子どものSNS利用にまつわるマナーやルールなどの情報がたくさんありますが、実際の家庭ではどんなことに気をつけているのでしょうか?

筆者の周りの家庭に、子どもがインターネットを利用する際に注意していることやルールなどを聞いてみました。

 

◇見知らぬ人からのメッセージに要注意!

友人の子どもが「小学生のための悩み相談」というLINEのオープンチャットに参加したところ、毎日数百件もメッセージが届いて大変だったようです。しかも、そのほとんどが明らかに子どもになりすました大人のように感じたそうです。中には「一緒にオンラインゲームしよう!」とゲームのアカウントを送ってきてLINE外のつながりを持とうとするメッセージも。それを見た親は危険性を感じたのでオープンチャットを退会し、LINEの「友だち」をすべてチェック。実際の友達以外はLINEで「友だち」にならないようにしたそうです。

 

また他の家庭では、親が子どもの友達とLINEで「友だち」になっているそうです。

子どもの友達と顔見知りの場合は、親もつながっていることで子ども同士のSNSトラブルの抑制になりそうですね。

 

◇SNSだけじゃない!オンラインゲームの注意点

最近では子どもたちの間でも人気のオンラインゲーム。外出自粛中も友達と一緒に遊べるのが良いところですが、気をつけたい点もあります。想定されるリスクをいくつか見てみましょう。

 

・ゲーム上で知らない人とつながり犯罪に巻き込まれる

・課金アイテム購入のために親のクレジットカードなどを不正利用する

・課金アイテムを友だち同士でプレゼントしあうことで金銭トラブルに発展

・ゲーム内のやりとりから実際の友人関係でもけんかに発展

 

このようなトラブルに発展しないように、実際の友達意外とは一緒にプレイしない、課金アイテムは購入しない、または親に許可を得てから購入するなど、各家庭で話し合ってルールを決めましょう。また、子どもたちにはSNSやオンラインゲームではとくに、相手におもいやりを持って発言することを意識してほしいですね。

 

他にも、家庭内のルールに取り入れてほしいことの一例をご紹介します。

 

・個人を特定される情報を書き込まない

・知らない人と電話やメール、メッセージの交換をしない

・他人のID・パスワードを勝手に使わない

・下着姿や裸の写真は撮らない、撮らせない

・利用料金や利用時間を決める

・困ったことがあれば、必ず保護者にすぐに相談する

・ルールを守れなかった時のルールを決める

 

以上、子どものインターネット利用にまつわるリスクや対策についてご紹介しました。SNSやオンラインゲームの利用について、「周りがやっているからなんとなく許してしまう」のではなく、始める前に親子で危険性についてもよく話し合い、ルールを決めてからはじめましょう。

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