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世界史地域史攻略法-東南アジア史編(~18世紀)②

2022年02月19日

今回は、ベトナム南部・北部、スマトラ島・マレー半島・ジャワ島の18世紀までの歴史を見ていきましょう!

 

もう一度言いますが、東南アジア史攻略で大切なのは、各地域の“縦の流れ”と“地図=河川と半島、島”です。

 

勉強するときは傍らに資料集を置き、地図を確認しながら、細かい年代はそこまで気にせず、~世紀頃とアバウトな形で進めましょう。

 

〇ベトナム中部・南部

〈概略〉
166 日南郡に大秦王安敦の使者が渡来

2c チャンパー(林邑)

チャム人・海上交易・インド文化

8c チャンパー(環王)

9c チャンパー(占城)

占城稲(チャンパー米)⇒宋へ

17c チャンパー滅亡

 

〈概説〉

チャンパーしかありません(笑) 林邑・環王・占城の違いは、当時中国でどの漢字が当てられたかですので、そこまで意識しなくて大丈夫です。ここから宋代に伝わったのが占城稲(チャンパー米)です。

 

ベトナム中部・南部はきれいな街が多いですよね。16世紀頃からポルトガル人・オランダ人・中国人・日本人が多く来航し、国際貿易港として繁栄してきたホイアンには、日本人街など古い街並みがあり、かつての繁栄の面影が今も残っています。日本人街と中国人街をつなぐ来遠橋(別名 日本橋)はベトナム通貨の2万ドン紙幣の裏面にも描かれています。

 

来遠橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧市街

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また毎月旧暦の14日、満月の夜にはランタン祭りが開催されます。街灯が消され、ランタンの灯りだけで照らされる旧市街の街並みは幻想的であり、タイムスリップした気分にさせてくれます。

 

旧市街の夜景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランタンを売る屋台

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホイアンは1999年世界文化遺産に登録されています。いつか訪れてみて下さい。

以上、観光情報でした。受験には全く出題されません!

 

〇ベトナム北部

〈概略〉

BC4~BC1c ドンソン文化  銅鼓

 

—————————〈中国の支配〉————————

BC3c 秦 始皇帝 南海以下3郡設置

BC2c 前漢 武帝 南海以下9郡設置

AD7c 唐 ハノイに安南都護府設置 (阿倍仲麻呂)

————————————————————————

10c (呉朝)

11c 李朝(大越国) 都:昇竜(後のハノイ)

13c 陳朝  字喃(チュノム)…漢字をもとにして作られた文字

 

—————————〈元朝の侵攻〉—————————

 

15c 黎朝

18c 西山(タイソン)の乱⇒西山朝

1802 阮朝(越南国)  阮福暎(嘉隆帝)⇐フランス人宣教師ピニョーの援助

 

〈概説〉

ベトナム北部は北側の中国の影響を受けまくります。ドンソン文化の銅鼓は模試での出題頻度が高いです。ちなみに青銅製です。南海郡・日南郡・交趾郡や安南都護府など細かく覚えなくて大丈夫です。李朝以降は王朝名をしっかり覚えてください。李朝の都:昇竜もたまに問題で見かける程度ですので、余裕のある人だけ覚えてください。字喃(チュノム)は絶対です!阮朝成立時、阮福暎をフランス人宣教師ピニョーが援助した話も必ず出ます!歴史の流れを感覚的につかむため、1802年も暗記してください。

 

王朝の覚え方:李⇒陳⇒黎(れい)⇒(西山)⇒阮

 

〈り⇒ちん⇒れい⇒(タイソン)⇒げん〉と先頭の漢字だけを連呼して覚えてください。西山は余裕がある人だけ…やっぱり覚えてください!

 

 

〇マレー半島・スマトラ島・ジャワ島

〈概略〉

≪マレー・スマトラ≫

6c シュリーヴィジャヤ王国

(室利仏逝 のち 三仏斉)

都:パレンバン  仏教

唐僧 義浄 『南海寄帰内法伝』

≪ジャワ≫

 

8c 古マタラム王国  ヒンドゥー教

 

シャイレンドラ朝

ボロブドゥール造営(大乗仏教)

10c クディリ朝  ワヤン(影絵)

ヒンドゥー教

13c シンガサリ朝  ヒンドゥー教

 

元 ジャワ遠征 失敗

マジャパヒト王国 ヒンドゥー教

 

14c末 マラッカ王国  イスラム教に改宗

1511  ポルトガルが征服

16c  アチェ王国         バンテン王国・マタラム王国 (全てイスラム教国)

1619 オランダ バタヴィア建設(現在のジャカルタ)

 

 

〈概説〉

インドネシア周辺って島が多くて把握しづらいですよね。

とりあえず簡単な地図です。

…地図がヘタなのは自覚しているので!何となく位置関係を把握してください。

 

この地域の王朝では、どの宗教が信仰されているのかの把握が大切です。別の情報と絡めながら覚えやすいです。例えば、ワヤン(正式名称:ワヤン=クリ)と呼ばれる影絵芝居は、『ラーマーヤナ』・『マハーバーラタ』の物語を題材として演じられる点を考えれば、ヒンドゥー教の影響があることは理解できると思います。ボロブドゥールは大乗仏教!であることも忘れずに。入試問題で結構見かけます。バタヴィア建設の1619年の年号も覚えてください。この4年後がアンボイナ事件です。

 

王朝の覚え方は…今回はありません!とにかく頑張るのみ!!

 

 

18世紀までの東南アジア史は以上です。このレベルを覚えてから次のレベルに進んで下さい。

 

次回はアフリカ史について話していく予定です。

(甲府山手通校 T.H先生)

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